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なぜ北朝鮮は孤立するのか―金正日(キムジョンイル)破局へ向かう「先軍体制」 (新潮選書)

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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21世紀に最も失敗した社会主義国 ★★★★☆
共同通信の記者が綴った北朝鮮である。
冒頭、金正日氏の生い立ちかから書き起こされるが、このあたりは、
既出の物のなぞりで見るべき所はない。

以後、三大革命小組、千里馬運動(チョンリマ)、主体思想(チュチェ)まで。
よく、まとまっているので、これ一冊しか読まない人は北朝鮮現代史の理解には役立つだろう。

金日成主席から、金正日国防委員長への権力委譲は「世襲」ではなく「奪取」で在るという説も
多くの北朝鮮特需の人々が述べてきた説であるが「主体思想」から「先軍思想(チャングン)」への
思想の転換であるという見方は新しいのではないか。父の思想は超えたとの宣言となるからである。

さて、金正日国防委員長のあとはどうなるかである。後継者には自分がやったように
「政権奪取」を望むのか、それとも金王朝の跡継ぎとして「世襲」に理論をまとわせるのか、
私は後者だと思うが、その理由は、世襲候補に皆力がないからである。

ところで本書で元男も注目したいのは「あとがき」である
共同通信社は、平壌に支局が在るからなあ。平壌にしっかりと根を張るには、
21世紀に最も失敗した社会主義国とに絆が必要なのであろう。