過去の真実が我々に教える現代日本の悲惨な真実
★★★★★
ノモンハン事件の関係の資料約90点を漁渉し、事件の真相を描いた好著。2002年公刊だけにソ連崩壊後に発掘されたソ連側資料も使用しており、日ソ軍の兵力比(1対10以上)を考慮すれば、日本軍は圧勝していたことが判る。それが証拠に、ジューコフは、第二次世界大戦後、米国ミシガン大学のハケット教授にどの戦いが一番苦しかったかと聞かれて即座に「ハルハ河」と答えたのだ。帝国陸軍歩兵師団は、世界列強国軍と比較して、桁違いの精強と練度を有していたことが判る。また五味川純平や半藤一利の戦史書(といえる水準に達していない)やNHKのドキュメントがウソだらけであることが指摘されており、1冊の戦史書を書く場合には最低100冊の資料を使わないとダメなことを痛感させられる。
それにしても教科書もテレビも作家もウソだらけで全く信用できない。日本も落ちる所まで落ちましたな、ハア(絶望のため息)。