できたらみんな苦労しない。
★★★★☆
TOEIC900以上で、留学経験と教員免許とCELTAを修得、
日本の学校現場で少し教えた経験がある私のこの本の
見解は、ネイティブ教師向け英語の教え方本を何冊か
まとめた感じの「的を得た建前&掛け声」ですかねぇ。
内容で目にとまったのがコラム2「外国語が上達する人」と
2章の発音についてと、5章でLexical Approachに基づいた
連語(コロケーション)に関する所が日本人には大事ですね。
英会話学校に通っている方は「ネイティブ表現」なんていう
事を学ぶよりぜひこれを読んで勉強の仕方を変えて下さい。
あと文法もやってくださいね。基本が大切、が分かってない
人が多いですから。
問題は実行するかどうかですよ。私の高校時代の
恩師がいっていた日本での英語上達法。
「良い意味でバカにならないとできない。」真実ですよ。
逆に言えばこれを読んでバカを続ければ多分上達します。
それと、学校や英語教師の判断基準としてCELTAやTEFL
など教授法資格の有無、といっていましたが資格に関して
言えば、日本在住ネイティブは、率ではお寒い状況だと
思います。更に言っちゃえば持ってるからって安心できる
訳でもない。資格というのは「教える準備ができた」
であり、うまいとは限りません。資格を持った先生に
教わったら魔法がかかったように英語を話すのが上手く
なったら苦労しませんよ。
私がCELTA取ったときにN○○AとかB○○○○○zで
教えていた人が何人かいましたが、日本でのやり方は
間違っていたとか、講座が終わって中国の語学学校で
教科書通り教えたらクレームが出たとか色々な話を
聞いています。資格がある無いも大切ですが、
何が良いかは分かりません。
ただ、日本の学校はALTをCELTAに派遣すべし、とは
思います。アジア諸国で出稼ぎ系ネイティブが英語を
教えてお金を作り、CELTA等をとって凱旋帰国というのが
流れかもしれないので。僕の同期もそうでした。
「学習法」だけではない、視野を広げてくれる一冊
★★★★★
「日本にいながらにして、しかも大人になってからでも英語はマスターできる」という本書のふれ込みを目にして、思わず買っちゃいました。英語に苦手意識を持っていたし、いまさら海外留学もできない年齢になって、英語から遠ざかっていた私としては、もう一度英語をやり直してみようと思わせるふれ込みでした。
この本には、けっしてお手軽には英語をアスターすることは出来ないという、率直な著者の考えが述べられたうえで、地道で楽しめる英語学習法が「聞く」「読む」「話す」などにわけられ紹介されています。そして、これらの学習法の多くが、ユニークで面白いこともさることながら、読み手の「なぜこの方法が良いの?」という問いに一つ一つ丁寧に答えてくれています。
また、英語学習を通じて、日本と英語文化の国々の違いや、外国人との接し方などの紹介もあって、英語学習へのモチベーションも上げてくれる一冊です。
とにかく、盛りだくさんの内容なので、この本を読めば本当に「日本にいながらにして、しかも大人になってからでも英語がマスターできる」かもしれません。