破壊的な調教がうみだす地獄と紙一重な快楽天国に溺れゆく、幸せな狂気のカタチ。
★★★★☆
★4の上。
著者の?冊目。
巻頭カラー4頁含む、ポテ腹女教師まで巻き込む女生徒の肉便器天国依存症『終焉』。
主従関係が二転する女生徒と叔父の調教ライフ『白濁の闇』。
恐怖心が増幅させる快楽天国で溺れる女生徒の飼育前夜祭『沈黙の代償』。
スレチガイ夫婦を救う、それぞれの妹と弟『融ける糸』。
肉便器マネージャーの快楽『腐食の環』。
母と娘、父と息子。単なる再婚が日常の終わりを告げる最果てな家庭内調教劇『囚われ』。
仲良し姉弟と、乱入者たちと、自作自演の賢しい欲望『鎖の園』。
妹発姉へ、欲望の門を開く、きっかけいう名の贈り物『断たれた音』。
フィットネスジム内で繰り広げられる♂1×♀3による驚愕のハード調教劇『Law-Life』は、凄まじいばかりの展開だけど、場を支配する陽灼け跡が眩しい筋肉質娘が逆転調教される続編を個人的に切望。
4年分の作品の寄せ集め。
物語を造り込みすぎて、しかけばかりが目立ってしまってる作品もあります。
購入6冊目にあたる『ひみつ日記』でベタ惚れして、今では一般も含めて多少コレクションは増えたものの、まだまだ勉強不足な私ですが、長編を描くとテーマが散漫になったり、あるいは原作付きを押しつけられてオリジナリティーな輝きを失ったりするものの、短編集は必ずと言っていいほどステキな作品も混じってて、だからと言って手放しで褒めきれないほど不安定な部分もあり、特に不幸話を描いたときにテーマが中途半端になりすぎるとか、とても難しい作家様ではありますが、今回は作品性が高めのものが多くて、個人的には大満足。
1編除けば、調教系および肉便器系の欲望優先型。
しかけ自体はかなり鬼畜なものを含みますが、幸不幸判別不能系2編除けば全作品快楽天国系。
『鎖の園』はちょっと苦手。
巻末作が最愛。
巻頭3編+『囚われ』も超大好き。
地獄と紙一重なハードな快楽天国を堪能したい方へのお薦め。