変わってよいもの、守らなければいけないもの
★★★★☆
新聞の小さな記事などで、「認定こども園」や「民営化」の文字を目にすることはあっても、その是非や詳細はよく分からぬまま。子どもが保育園に通っている現役の親として、こんな理解でいいのかな、と思っていたところで手にしたのが本書でした。
ごく薄い小冊子ですが、気になっていた問題が平易な言葉で解説されていて、保育園をとりまく状況が、ざっと見渡せました。
たとえば、専業主婦でも子どもを預けやすくなるとか、利便性の高い場所に保育所ができることで仕事との両立がしやすくなるとか、制度が変わることによる利点もあるでしょう。ですが、子どもの成長を考えると、質を第一に考えたいという著者の主張にはとても賛同できます。
財政面での問題はあるでしょうが、未来あるこどもたちには、格差などなく、健やかに成長できる環境を与えてほしいものです。