国会法の副読本
★★★★☆
1981年から1987年まで法学教室に連載されていた国会用語解説をまとめたもの。執筆者は参議院や衆議院の法制局の方々なので実務慣行にも詳しく、国会法の解説として書かれていることにはわかりやすく、嘘はない。「132・国会議事堂」の説明で「国会が開かれる建物である」と書かれているのには苦笑いするしかなかった。巻末の参考文献は役に立つ。ただ、資料性を追及するあまり195頁から243頁まで国会法・参議院規則・衆議院規則・議院証言法の全条文をいれているのはどうかと思う。こうした条文は六法を参照すべきで、その分、本自体はダウンサイジングして値段を抑えたほうが良かったのではないか?