EBSシステム管理者の入門書
★★★★☆
Oracle EBS 11iの入門書。OracleのEBS関連書籍は、2006年4月現在で国内では3冊程度しか発売されていないため貴重な一冊。
アーキテクチャの概要、画面の操作方法、システム管理(職責(Oracle Databaseのロールのようなもの)、コンカレント・プログラム(バッチ処理のようなもの)、フレックスフィールドなど)の概念および設定方法を中心に記述されている。
この本は、システム管理者用の本であると考えられる。
実際にEBSを導入するときの開発メソッド(AIM)やアドオン開発に関する命名ルールなども概要レベルで簡単に記述してある。
しかし、EBSを導入するためには、実際には導入するEBSの業務モジュール(例えば、受注管理、購買管理、会計、在庫管理、生産管理など)の機能を把握して、Fit & Gapを行う必要がある。この書籍では、各モジュールの機能に関しては記述されていないため、EBS導入検討には使用できない。
EBSの導入を検討するためには、Oracleの有償の研修プログラムを受講したりやOracleのコンサルタントを依頼したりする必要がある。