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社会の中で居場所をつくる―自閉症の僕が生きていく風景(対話編・往復書簡)

価格: ¥1,601
カテゴリ: 単行本
ブランド: ビッグイシュー日本
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重度の自閉症のため「普通の会話が難しい」作家・東田直樹が、精神科医の山登敬之と語り合った前代未聞の往復書簡。「記憶」「自閉症者の秘めた理性」「正義とは」「純粋さ」「嘘」「自己愛」「自閉症者の世界」「人間という生き物」といった深く根源的な問いを投げかけあい、正面から語り合う。雑誌『ビッグイシュー日本版』で二年半にわたった連載を単行本化。 「自閉症のまま生き続けなければならない。そう気づいた時、僕の心に残ったのは、絶望ではありません。」(東田直樹/本文より) 「東田直樹という作家を知り、自閉症についても知能についても、私はこれまでの常識を見事にひっくり返されたのです。」(山登敬之/本文より) 目次より はじめに 山登敬之 Ⅰ 原始の感覚、未来につながらない記憶 作家、東田直樹に自閉症の常識をひっくり返された/成長とともに失ってしまう原始の感覚を、僕は持ち続けている/障害を欠点ととらえず、個性だと考える人が増えてほしい/働く、仲間になる、僕たちも社会の中で居場所をつくりたい 他 Ⅱ 「こだわり」と「好き」の間、自閉症者の秘めた理性 まさか自分も人だと考えていなかった/「こだわり」や「とらわれ」と「好き」の間にある境界とは?/自暴自棄にならない精神力。自閉症者の秘めた理性に気づいてほしい/励ますより、受け止めることのほうが難しい 他 Ⅲ 純粋さ、うしろめたさ、嘘、そして夢 障害者は純粋か?/みんな何かしら、うしろめたさを感じながら生きている/自分らしく生き続ける姿に、関心をもってもらえればいい/嘘がその人の逃げ場なら、少し休んでまた戻ってくればいい 他 Ⅳ 自閉症者への対応とは? 自己愛とは? 自閉症者だからこうしなければ!という画一的なやり方はない/自分のことを好きだといえる人は幸せ/自己愛は起原も頼りなければ、育てるのも大変/自閉症という事実は、自分が何者かの重要な答えのひとつ 他 Ⅴ 自分を意識する不思議さ、支援とは? 人は己が何者か、その判断を人にゆだねている/「人間である」という事実が存在するだけ/支援とは、何が必要なことかを見極め援助すること/社会の一員として僕らしく生きていきたい 他 Ⅵ 「共世界へのためらいがちな参入」のために 強くなくても生きられる。心が満たされないから生きづらい?/誰が泣いても笑っても、人は他人のことに無関心でいられない/人の心ほど、繊細で複雑なものはないと思う/ボクたち、ちょっとは友達になれたかな? 他 対談 東田直樹×山登敬之 僕は笑ってもらえると、うれしい。悲しんだりされるとつらい。 (コラム)発達障害から、「発達マイノリティ」へ 山登敬之 東田直樹さんに聞く「A to Z」 おわりに 東田直樹