パソコンって大人のおもちゃぐらいに思っていたけどすごい可能性を秘めている道具だ!
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誰にでもやってくる定年。わかってはいるけれどそのとき人はどうするか。人それぞれに様々な定年の形があり、万人向きの答えはない。我々一人一人が自分で考えて対処していくしかない問題である。不安な気持ちになることもある。でも、この本を読んで少し希望を持って前向きに考えれるようになったと思う。著者は定年後の生き方をテーマに22人のライフスタイルを紹介している。みなパソコンを活用して充実した生活を送っている人たちだが、在宅起業で成功した人、妻の死後の一人暮らしの友とする人、ボランテイアのネットワークを広げる人、脳卒中のリハビリに利用する人など関わり方は様々である。パソコンなんて大人のおもちゃぐらいにしか思っていなかったが、こんな利用の仕方があるなんて驚きである。道具としてうまく使いこなせれば定年を迎えても楽しみがあるな、と感じさせてくれる本でした。定年が間近な人に限らず充実した日々の生活とはどんなものなのかを考える上でもとても参考になりました。インタビューや調査をきちんとして書かれた良心的な本です。