力作。
★★★★★
力作だと思います。これは、奇書の部類に属するのかもしれません。
放送禁止映像108編が紹介されています。放送禁止に類するもの、と言った方が正確ですが。
TV70、映画38という割合です。一編が、3ページの分量で紹介されています。
この本の魅力の一つは、紹介の上手さにあると思います。短い分量で、作品の背景、放送禁止になっていると思われる理由など手際よくまとめられています。
相当の量が紹介されていますので、恐らく、見たことのある作品が多数あるのではないかと思われます。TVの方は、かなり記憶に残っていました。
著者は、恐らくこのすべての作品を見たか、シナリオなどを入手してチェックしていると思われます。
いわゆる、オタク文化になるのでしょうけれども、一冊の本にまで昇華されるとなると尊敬の領域に入ってきます。
手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、川崎のぼる、白土三平といった漫画界の超大物の作品群、ウルトラQ、ザ・ガードマン、大都会などの名作TV番組などにも放送禁止映像があります。
また、人によっては、表現の自由を求めて確信犯的な映像を作り出している場合もあります。
いろんな理由と背景をもっている放送禁止映像を知ることで、日本の文化が角度を変えた形で見えてきます。
ポイントをうまく衝いてる
★★★★★
とにかく、これだけの数の映像作品が、
なんで再び放映されなくなったのか、
というのが、端的にわかって面白かった。
記述もタンパクでいいし、
幅広く取り上げているのもいい。
写真を集めるのもたいへんだっただろう。
放送禁止一覧表
★★★☆☆
放送禁止になったドラマや映画、アニメを紹介しています。
ただ、扱ってる作品が多い分、一作品については2〜3ページしか解説はありません。
で、放送禁止になるって事は、ほとんどが
いわゆる「事実と異なる、差別を助長するような不適切な表現」があるって事で、
それがどういった内容のものなのか、大体皆さん想像はつきますよね? その紹介が延々続きます。
読んでる内に、「はいはいまたそれかい」って気になってしまいます。
作者の立ち位置も不明。 「この事について、なんか面白い事、気の利いた事言ってやろう」なんて気は無い様にみえます。ただ「放送禁止の一覧表作って見ました」ってだけのような。
つまりはこう。 この本に、森達也の「放送禁止歌」みたいな内容を期待するのは、間違ってますよ。
ただ、何時間かの暇潰しにはなったし、キャンディ・キャンディやあぶない刑事については話の種に出来そうだし、 こういう本がまとめられたのは後々役に立つのだろうか…とも思い、この評価。
表紙、気持ち悪すなぁ・・・。
★★★☆☆
随分、前に購入した本。
まぁ、どうなんでしょうねぇ・・・ゴシップ系のネタが好きな人、いわゆる裏事情を読んだりするのが好きな人にはお勧めできますね。
ただ、う〜ん。
そこまで面白いかと言うと・・・。
結局、ブック・オフで売っちゃったしな、この本・・・(笑
ちょっと薄いが
★★★☆☆
作品を詰め込んだ分、個々の記述が薄めで物足りない気もするが、この本(単行本版:放送禁止映像大全)のおかげで隠匿作品がずいぶんと蔵出しされたということで、よしとします。