著者の給食時間の「アルルの女から メヌエット」には驚きました。30数年前私の小学校でもそうでした。あの頃はクラシックで学校に一つのリズムがつくられていました。帰りは「家路」、中学の登校時は「フルートとハープのための協奏曲」。ああ、懐かしい。あっ、失礼、わたくしごとでした。
著者の取り上げた曲は(私には)それほど聞きなれたものばかりではなく、そういう意味からもお話を読んだ上で、聴いてみようか、と思わせる新手のクラシック入門書のようです。文面から逆にその曲を想像する立体的書籍のような感想を持ちました。