アニメの事はよく分からないが、NHKアニソンスペシャルでアニソングランプリ優勝者であるというHIMEKAさんを知った。で、そのオーディション番組をyoutubeで検索したのだが、これが凄かった。もはやオーディションではない。審査員がいなければ彼女のワンマンライブである。
アイデンティティーに重要なのは「両極端性」だ。水樹奈々さんは演歌歌手からアニソンシンガーへと転身を遂げた。茅原実里さんは声優の時からは想像もつかないライブパフォーマンスをみせる。そして日本語曲を完璧に歌い上げるカナダ人のHIEMKAさん。いずれも「両極端性」を持ち合わせている。アニソン界はこの3人が牽引していくだろう。
あ、何度も言うようだが私はアニメの事はよく分からない。

広がりのある抜群の歌唱力。それが運命的なスケール感のある
楽曲と見事にマッチし、なかなかに聴かせる良曲に仕上がっている。
（マクロスFでデビューした中島愛はフィリピンのハーフであるし）
ここへ来てアニソン界も、しっかり国際色豊かになってきたかという
実情の面白い変化も感じながら、洋楽の本場ということもあり、その
洋楽から派生して完成してきたJ-Popとアニソンが融合しつつある現在、
こういったアーティストが登場してくる波も当然という感じの昨今である。
（勿論それ以前に、かねてからの日本アニメの世界進出の余波もあるが）

それはともかく、特にAメロの作詞の表現に多少の回りくどさを感じつつも、
それでも曲タイトルの歌われるサビの盛り上がりは歌詞ともにきちんとしており、
HIMEKA本人の歌い上げの表現力もあって、全体として上手く纏まっていると感じる。
さらに外国人アーティストとしては日本語の発音に何ら問題はなく、初めて彼女の
歌声を聴いた瞬間は普通に日本人アーティストが歌っているのだと錯覚したほど。

本人直筆による日本語のリスナーへのレターなどを律儀に封入している所など、
楽曲とは関係ないところで、ああ、やっぱり今時の日本ｱﾆﾒﾌｧﾝでもある若い外国人サン
特有の発想かなと妙に微笑ましかったりも。勿論、優れた歌唱力と表現力とを兼ね
備えた素晴らしい歌声を今後とも披露して戴けるのであれば、まったく申し分ない。

現在アニソン界で引っ張りダコの独特の勢いのある洗練されたスピード感が
売りのErement garden（通称エレガ）によるロック色の強い楽曲などもc/wにて
歌いこなし、早くも1stアルバムにて、その歌声を様々に堪能してみたくもある良株。

私は普段アニソンはまったく聴きませんが、たまたまNHKの歌番組でHIMEKAさんを見て、
その圧倒的な歌唱力、表現力に心から感動し、鳥肌が立って泣きそうになりました。
そんな彼女の２ndシングル、原曲の魅力を、HIMEKAさんの歌唱力がさらに引き上げている秀作です。
特に、２番から終盤にかけては心を揺さぶられ、感動的です。素晴らしい！

次回作は、もうすこしストレートなロックチューンのアニソンを切に希望します。
彼女のような逸材が、将来的にもし埋もれてしまう様なら、アニメ界、アニソン界、ひいては芸能界は
荒んでいるとしかいいようがありませんね。
そう思わせてくれるくらい、彼女は歌唱表現力を持っています。
応援しています。頑張れ・・・！！

黒船級というんでしょうか、確かに歌唱力その他の実力は素人耳でもすごい逸材と分ります。
けどまだ全身に力が入りすぎてるというか、もう少し楽にソフトに歌ってくれた方が聴きやすいかと。

アニソンの国際化と今後に期待と言う事で。