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獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

価格: ¥730
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:上橋菜穂子/〔著〕 出版社名:講談社 シリーズ名:講談社文庫 う59-2 発行年月:2009年08月 関連キーワード:ケモノ ノ ソウジヤ 2 ケモノ ノ ソウシヤ 2 コウダンシヤ ブンコ ウ-59-2 オウジユウヘン けもの の そうじや 2 けもの の そうしや 2 こうだんしや ぶんこ う-59-2 おうじゆうへん、 コウダンシヤ コウダンシヤ 2253 こうだんしや こうだんしや 2253、 コウダンシヤ コウダンシヤ 2253 こうだんしや こうだんしや 2253 カザルム学舎で獣ノ医術を学び始めたエリンは、傷ついた王獣の子リランに出会う。決して人に馴れない、また馴らしてはいけない聖なる獣・王獣と心を通わせあう術を見いだしてしまったエリンは、やがて王国の命運を左右する戦いに巻き込まれていく-。新たなる時代を刻む、日本ファンタジー界の金字塔。
子供にも読ませたい美しい文章 ★★★★★
なんてきれいな文章なのだろう。
この本を読み始めた最初の感想だ。
評判だった「獣の奏者」を読んでみる気になり、とりあえず文庫になっている「闘蛇編」と「王獣編」の2冊を入手した。
ファンタジーはほとんど読まないのだけれど、なぜかこの本だけは不思議に興味があった。
巡り合えたことに心から感謝したい。
闘蛇衆の村に生まれ育った「エリン」の成長物語。
実際には、エリンが生まれたのは闘蛇集の村だが、育ったのはジョウンと暮らした村と、その後入学する王獣学校。
春を思わせる暖かな日差しに包まれた雰囲気のジョウンと暮らした村。
ジョウンとの暮らしのシーンは本当にすべてが美しい。
これは読んでみなければわからない。
それに対して王獣を管理する学校に入学した後は、怪我をした王獣とのかかわりがメイン。
エリンは、心を閉ざした王獣に対して寝起きを獣舎で行い、必死に心を通わせようと努力する。
ジョウンと暮らした日々の経験が元となって、徐々に王獣と触れ合うことが出来始めたエリン。
長い年月、音なし笛により王獣の身体を硬直させることによって管理を行ってきた歴史があった。
エリンが王獣と意思疎通を行うことが可能になったとき、ある重大な秘密が隠されていたことに気づく。
物語の終盤にかけては、この秘密を軸にスリルあふれる展開が読者を待っている。
母との別離という重苦しいシーンから始まるこの物語は、エリンとジョウンが巡り合い、二人が心を通わせ始めるところから一気に読者を物語の世界へと引きずりこんでいく。
それは、もちろんストーリーの魅力も当然のことながら、その美しい文章が物語を惹き立てているからだ。
読者はその場面の情景だけではなく、読者各々の闘蛇像、王獣像を心に描き、そしてエリンとともに鮮やかに、まるで実際に見たかのように動き出すのだ。
読者は、太陽の光を浴びて美しく光る「王獣」の毛並みを読み終えた後でも鮮やかに思い起こすことが出来るだろう。
この作者の他の作品も読んでみたくなった。
他者との対話 ★★★★★
この作品のテーマの一つが、他者との対話だと思う。

主人公のエリンは、けがで心をふさいでしまった王獣の子リランと心を通わせていく。エリンは、リランの心を知るためにささいな動きも観察し、疑問を持ち、さまざまな方法を探してリランと対話しようとする。そしてだんだんと二人の心が通じあっていく様子は、実に心がおどる場面だ。

しかし、人と獣。
決して通い合わせることのできない思いも存在する。

そんなとき、私たちはどうしたらよいのか?

最初から関わりを持たなければよかったのか?
掟や縛りをつくり、心を固まらせてしまうことで共存するのか?
答えは一つではなく、人それぞれ、千差万別にあると思う。

それでも、エリンとリランの間に生まれた何か。
そのラストシーンの力強さはとても感動的だった。

兎にも角にも、決して読んで損がない作品。

徹底した世界観、すばらしいストーリー構成 ★★★★★
 上・下ともに二日で読み終わってしまいました。
読み始めたときは、ファンタジー臭さに少しのめりこめないところがありましたが、
百ページも読まないうちに、さほど気にならなくなりました。
巧みなストーリー構成です。
主人公の王獣とのふれあいに、
移り行く心、どうしようもない現実やら、
どれも全てに感動できました。
読書で心を揺さぶられたのは、久しぶりのことでした。
表現がうまい! ★★★★★
「獣の奏者」は初めアニメで観たのですがとてもおもしろく原作を読んでみようと思いました。

とてもおもしろかったです!時間がたつのも忘れて物語の中にひきこまれていきました!
アニメでは私がまだ理解できていなかった点も「なるほどっ!」と解けていきました!
特に王獣規範の話はとてもよかったです!
このストーリーは解説でも書かれていたような気がしますが、背景がとてもしっかりしていて読みやすいです!
またストーリーの中で使われる表現がとてもいいと思います。
最後にエリンを助けにくるリランには野生の王獣が雛を助けたとき、ソヨンがエリンを助けたときの様子がぱっと浮かんできました。
そしてエリンが闘蛇にくわれそうになるときの、母とくわれそうになるところから長い夢を見ていたのではないかという表現がとてもうまかったです。すぐに重なりました。

まだ文庫版の3・4は発売されていないのでしょうか。
発売されるのが楽しみです!
読み応えのある1冊 ★★★★☆
1巻目のエピソードがここへきて繋がってきて、話がどんどん進んでいき面白かった。

何が正しくて何が間違っているのか、何が善であり何が悪か?
それぞれの立場による思い、そして王獣と相対するエリンの苦悩。

それらが絡み合い、読み応えのある1冊だった。

ラストの話の落とし方もよかったと思う。
気持ち良く読み終えることができる作品。