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もしもママが、今夜は姉が…―のぞかれた相姦 (フランス書院文庫)

価格: ¥730
カテゴリ: 文庫
ブランド: フランス書院
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作者お得意の設定で持ち味が遺憾なく発揮された良作 ★★★★★
安定した良作であろう。作者の得意とする実母と実姉の2人ヒロインで、相姦の禁忌への戸惑いとそれでも抗い切れない主人公への愛欲、一線を越えてからは積極的な変貌を遂げての奪い合いと持ち味が遺憾なく発揮されている。特に秀逸なのが冒頭。いきなり母の自慰から始まるのだが、上品で清楚な母の信じられない行為という雰囲気が伝わってくる。しかもそれを一緒に覗いて欲情した姉から手淫を施される演出である。母の痴態を目にしながら姉の手で昂ぶるのがダブルでいやらしい。学園のマドンナで憧れの人気者な姉の驚きの行為というギャップもよく出ている。また、この冒頭のシーンはいわゆる「掴み」かと思っていたがそうではなく、この後も交互に同様の展開が繰り返されるのが良かった。まさにタイトルのような相姦の応酬であり、お互いに相手とのエッチを止めさせるためという建前に愛情と対抗心と独占欲の本音を内包したエスカレートを見せていく。これらのシーンが頁を費やしてじっくり丁寧に描かれているのが良い。慈愛と肉欲が交錯する艶めかしさといやらしさに溢れている。双方とも一線(姉は「初めて」)を越えてからは積極的な奪い合いとなるのだが、学校(姉)やオフィス(母)といった自宅以外での情交場面にもう少し捻りがあればさらに良かったのになと思った。やはり学校では人目を忍んで交わってほしかったし、オフィスならではのプレイでいやらしさをもっと演出できたと思う。それでも最後の3Pまでも対抗しあって主人公を困らせる2人である。後半からどんどん淫らになっていく妖艶な母と、拙いながらも健気に想いを寄せる姉の魅力と頑張りが上手く描かれた作品と言えよう。