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マルクスの遺産―アルチュセールから複雑系まで

価格: ¥6,090
カテゴリ: 単行本
ブランド: 藤原書店
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:塩沢由典/著 出版社名:藤原書店 発行年月:2002年03月 関連キーワード:マルクス ノ イサン アルチユセ-ル カラ フクザツケイ マデ まるくす の いさん あるちゆせ-る から ふくざつけい まで、 フジワラシヨテン フジワラシヨテン 7572 ふじわらしよてん ふじわらしよてん 7572、 フジワラシヨテン フジワラシヨテン 7572 ふじわらしよてん ふじわらしよてん 7572 複雑系経済学の旗手の、数学、マルクス、古典経済学といった思索の軌跡と新しい経済学への展望の集大成。
新しいマルクス経済学はここからはじまる ★★★★★
本書は、著者の過去の論文のうち、マルクスに関連するものを集めて編集した部分と、近年の著者の関心である進化経済学および複雑系経済学とマルクスとの関連を述べた部分の2つの部分から成る。

 著者はスラッファとアルチュセールから経済学を学び始めており、いわば日本の伝統的なマルクス経済学とは少し外れた立場から今や急速に勢いを失ってしまったマルクスを思想面側面・経済学的側面から検討している。本書を通じた主要な筆者のメッセージは、マルクスの「負の遺産」いかに受け継ぎ、新たなマルクス経済学の展開に繋げていくか?ということである。伝統的なマルクス経済学以外からのメッセージだけに、その具体的な検討内容も斬新で、特に近年の進化経済学との関連を述べた部分は、参照すべき点が多くあるように思われる。たとえば、マルクスの有名な定式である「生産力と生産関係の矛盾」を「2つの生産関係間(古い生産関係と新しい生産関係)の矛盾」と捉えたり、主流派経済学の「均衡」概念に対して「再生産」をもとに過程分析を展開すべきことを提案したり、未来社会に対する労働者による「自主管理」社会を構想するには、「経営の視点」がマルクスには欠けていたということを指摘している。しかし、それを受けた具体的な展開はわれわれマルクス経済学を専攻する者の手腕にかかっており、本書は新しい方向性を示したという点で評価できるものである。

古典とは、 ★★★★★
渡辺一夫氏が,古典とは,現代であるといわれたことがある。スミス、マルクス、ケインズたち,凄い経済学者である,著者が,マルクス思想と,取り組んだ,半生だけでなく,他の学者の業績も紹介している。スラッファ紹介しているのに,驚いた。
ひとりの社会科学者の思想遍歴を追体験して・・・ ★★★★★
 著者の思想態度は、自分たちが今かたよった思想的地図に立たされているかどうか、知識人である以上、常に反省・自問すべきというものである。特に30代前半に書かれた初期論文「イデオロギーについて」は、共産主義とそうでない立場といった二分法の観念感でいいのか問うており、若い科学者の知的能動的態度を感じさせた。

 それから25年余りの時を経て、緩やかな自発的転向を経た著者は自身の思想告白として本書を結実させた。われわれはそれを共通意識を抱けないほどの科学者としての責任感に圧倒されつつ、ひとりの科学者の思想遍歴を追体験することができる。そして、「マルクス」を受容するにしろしないにしろ、これは歴史的事実としてのみしか社会主義崩壊を知らない若い世代にこそ読まれるべき本である。