じわじわ効いてきます
★★★★★
醜い男のダミ声を中心に音楽は進みますが、その合間合間に「天使」のような癒し声の女性Voが入り込みクワイアが味付けし、そこには「丁寧」な音が存在します。素晴らしいの一言です。ぜひ、ぜひ聞いてみてください。
完成度高し
★★★★☆
ノルウェーのゴシックメタルバンド、サイレニアの2nd。
元TRISTANIAのメンバーらによるバンド。
メロウなギターフレーズにきらきらとしたキーボードアレンジ、コーラスワークなどにより、バランスのとれたシンフォニックなゴシックメタルを形作っている。
デス声の男Voに、美声の女性Voが加わり、ところによりしっとりとした引きの叙情もある。
曲の方はしっかりと展開も練られていて、重すぎず、軽すぎず、ビート感もあるので単調なゴシックはダメという方にも聴きやすいはず。
この手のバンドとしては非常に完成度の高いアルバムだ。
北欧の叙情
★★★★★
甘い声とは対照的に硬派なルックスの女性Vo.=Henriette Bordvikは何となく、船人を美しい歌で誘惑したという、ギリシア神話に登場するSiren(半女半鳥)をイメージさせるのだが。その話は別として…
バイオグラフィーによれば、Sireniaは、Tristaniaの元メンバーMorten Veland(Vocal兼Guitar)が中心となって結成されたバンドらしい。これは面白そうだと思い、聴いてみた。
高揚感を伴うコーラス、ムードメーカー的な役割を果たしているKeyが漂わす孤独感や喪失感。これら2つがなすコントラストの鮮やかさが聴き所となっているLithium And A Lover。コーラス隊(フランス)、オーケストレーションにウエイトを置きすぎず、全体のバランスが良くなるよう考えられた作りだ。メロディック・デス・メタル好きへも十分アピールするであろう叙情メロディ、リフ。聴き応えのあるGuitarが印象深い、The Fall Within。10代の頃からずっと憧れ続けている北欧への想いを、一段と強くさせてくれたEuphoria。ソフトな歌い方(ごく普通の唱法)をするHenriette のクリスタル・ヴォイスが甘美でドリーミー。
名盤!
秀作ゴシックメタル
★★★★★
メタルを語るなかで、もっとも一般人にアダプトされやすいのはGothic metalだと思う。単純にGothic metalと形容したところでメタル界には多種なGothicリレイテッドな作品が充満しているのだが、SIRENIAはGothic/Doom metal/ rockの神髄を巧みに突いた数少ないバンドの1つである。Tristaniaの方向性が異なったことでバンドのマスターマインドであったMortem Velandが脱退、そしてSIRENIAに参加。ここではVelandのシンプルでピュア、そしてクラシックな試みが120%活かされている。今作品は全体的にギターオリエンテッドなメタルといえるが、Electro風のキーボードやPower metalに劣らないメロディックな主旋律、それにGothic/Doomならではの女性ボーカルやバイオリンが輝いている。「2004年度名盤トップ10」入りに可能な一作だ。
間違いなく名盤
★★★★★
メタルを語るなかで、もっとも一般人にアダプトされやすいのはゴシックメタルだと思う。ゴシックと言っても、メタル界には多種なスタイルが存在するが、SIRENIAはゴシックをメタルの要素だけでなく、シンプルにロック調で優しい方向性を突いた数少ないバンドの1つだと思う。Tristaniaはアルバムをリリースするにつれ、方向性を転換。バンドのマスターマインドであったMortem Velandが脱退し、SIRENIAに参加。「An Elixir for Existence」ではVelandのシンプルでピュア、そしてクラシックな試みが120%活かされている。今作品は全体的にギターオリエンテッドなタイプで、Electro風のキーボードやパワーメタルに劣らないメロディックな主旋律、それにゴシック/ドゥームならではの女性ボーカルやバイオリンを前面へと押し出している。「2004年度名盤トップ10」入りに可能な一作だ。