念仏のすくい (響流ブックレット)
 
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「どうしてお念仏を称えるだけですくわれるのか、わからないという人があります。もっと言いますと「すくわれる」ということが、いったいどうなることか、わからないのでしょう。
 わからないのに、なんとなく言葉としてすっと入ってしまうものですから、わかったことにして、すませておられるのだろうと思います。
 どうして「なんまんだぶつ、なんまんだぶつ」と六字のみ名を称えるということによって「すくわれる」のか。もっと言いますと、「すくわれる」ということはどういうことか。仏教で「すくい」とはどういうことかをお話させていただきます。」
長年布教使として法話に歩いた著者が、わかったつもりでわかっていない「念仏のすくい」について、平易な言葉で語りかける読む法話。子どもや夫婦関係など身近な話題を通じて、念仏によって小さな「我」の世界を出て、こだわりのない広い世界に生きて往く人生を語る。
浄土真宗を聴き始めた人に、また長く聴いていても「肝心なところが分からない」という人へ。心に響く仏法のお話。
目次
一、はじめに    
  二、仏教の「すくい」    
  三、「我」の日暮し    
  四、智慧ということ    
  五、子どもが見えない    
  六、夫婦も見えない    
  七、無明ということ    
  八、煩悩を主とする    
  九、鬼になる    
  十、亡者になる    
  十一、畜生になる    
  十二、一大事    
  十三、「我」の元は「疑」    
  十四、不確実なもの    
  十五、確かなもの    
  十六、阿弥陀さま    
  十七、「我」のとらわれを出る    
  十八、「信じる」ということ
著者略歴
藤田 徹文(ふじた てつぶん)
浄土真宗本願寺派備後教区光徳寺前住職
1941年大阪市に生まれる。龍谷大学大学院修了。浄土真宗本願寺派基幹運動本部事務局部長、伝道院部長・主任講師を歴任。著書に『人となれ仏となれ―四十八の願い―全7巻』『仏さまのお話‐少年・少女のための仏教読本‐』(永田文昌堂)、『わたしの信心』『念仏に生きる1~4』『念仏ひとつ』『生まれた時も死ぬ時も』(探求社)、『やさしい正信偈講座』『はじめて仏教を聞く人のための十三章』(本願寺出版社)ほか多数