最も「リアル」なヒロイン
★★★★★
この巻は攻略完了するヒロインは一人です。
他の巻は二人ずつなので、ちょっと物足りないかもしれませんが、
今までのヒロインの中では最もリアルであるが故に深い話です。
ギャルゲーなどでは無いであろうジョブ、「ふつーの人」。
「自分はふつーだから輝いてる人に憧れるが、もがいてみても自分自身は輝けない。
真剣になった処で何も変わらない」
それこそが心のスキマだったヒロインに、桂馬は真剣になるように一喝してしまいます。
結局、いろいろあって攻略は完了しますが、桂馬のリアルに対する姿勢が
ちょっと変わったかなって感じです。
作者は「歴代ヒロインで人気投票をしてもこのキャラを
一番に選ぶ人はいないだろう」と言ってますが
絶対いるよ。絶っ対。感情移入しやすいし。
作者曰く「ゲーム目線で現実を見るこの作品には必然のキャラ」
だそうなのでこの作品が好きな人は必見です。
神に変化が!?
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今回のヒロインは一人だけですが、話としては今までで一番凝っている気がします。
それよりも、なにやら神に異変が!?
このまま最後まで突き進むかと思いきや、次からは少しずつ進むようですね。
少年誌なので、途中から全く違う方向へ走っていかないことを願います。
それより、歩美がやたらとかわいいです。こういう登場の仕方はいいなぁ…
次は先生か。ホントにたくさんの属性が出てくるなこの漫画は。
カバー裏も必見。
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ストーリーについては、ほかの方が書いてくださっているので。
コミック派の方だけでなく、本誌でいる方にもぜひ買っていただきたい。
今回のカバー裏は、世界観の補足、といったものでしょうか。
毎回カバー裏は楽しみにしていますが、漫画家さんの自分の作品に対する愛というか、こだわりを感じることができました。
漫画の読み切りも合わせて、この4巻は、「神のみ」の世界の説明のような役割を持っている気がします。
今回のメインとなるストーリーも、この漫画にとってとても大切なストーリーだそうですし。
願望を映した世界から見る現実
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ボクが高校を卒業して何年も経つが、学校という同じ年代の人間ばかりを集める場所は、ある意味では救いであり、ある意味ではひどく残酷な場所でもある。自分と同じようにドラマの主人公にはなれないような普通の人でも楽しく生きられるのだ、と安心できる場所でもあるし、否応なく比較され序列をつけられて、どうせ自分なんて、と卑下してしまう場所でもある。いずれ社会では、将来は給料とか地位とか色々なものでランク付けされる以上、学校で順位づけをおこなう事が不要だとは全く思わないが、それまでは家庭で唯一の存在みたいに扱われてきた子にとっては、衝撃的な場所かもしれない。そしてそれほどの衝撃もいずれ薄れ、分相応という呪いを刻みつけられていく。
でも、よくよく考えてみると、自分が幸せかどうかは自分で評価すべきことであって、誰かが決めた幸せの定規で測られるようなものでもない。桂木桂馬という、ぶっ飛んだ尺度を持つ個性に当てられて、普通の小阪ちひろがどう変わったかは読んで見て欲しい。
リアルを徹底的に否定し、ゲームの世界に生きるといいながら、最も理想的なリアルを示し続ける桂馬の存在の不思議。
面白いです
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今回は攻略人数が1人です。他の方も書いてましたが、今まで2人だったので物足りないような感じがします。しかし、いつまでも今まで通りに進む、というのも飽きてしまうので良いと思います。
攻略する女の子の内容は他の方が書かれているので省略しますが、その女の子と自分自身と照らし合わせたりしたりして色々と考えられました。あと、桂馬の少しの心情の変化(?)が良かったと思います。
他は、エルシィ・桂馬の母さん・ハクア・落とし神の話です。特にハクアの話が良かったです。ちなみにハクアの心情がもうほとんどはっきり分かります。
この巻最後の話は、新たな女性が現れ、次巻へ続く…みたいな感じです。
今回ハクア以外の前登場した、とあるキャラがでてきます。前までは以前登場したキャラとまた絡む事は無かったので、嬉しいです。こんな感じで次巻からたまにでいいので以前登場したキャラとの話もして欲しいです。