すべてのものがごみにならない「ものづくり」が、あたりまえになるように!
★★★★★
cradle to cradle‥初めて目にしたときは、何かの間違いかと思いました。でも英語では、循環、生まれ変わって永遠に続く、という意味を持っているとか。お墓もごみもない、自然界と同様のものづくりができるはず、というマクダナーとブラウンガートの理想に感動しました。「そんなものづくりはできないよ」とおっしゃる、ものづくりの専門家もいらっしゃるかもしれません。‥でも、理想がなくては進歩はない。人類がこれからも地球で生き続けるためには、この理想があたりまえになるように、人々は生きていかなくてはいけないのだと思います。政策決定の場にいる方、ものづくりのリーダーシップをとる方々には、ぜひ読んでいただきたいと思います。
結局、価値感をかえるってこと・・?
★★★★☆
夏を前に、ちょっと身震いしたい人にお薦めです。
-サスティナブルなものづくり-っていうのは、ものを作る前に、
制作途中でも、消費の最中でも、使用終了後も、人間はもちろん地球に害を与えない材料と手段を選び、残となった「もの」は次の「ものづくり」に利用できるように・・・ということを考えてすることと著者は言いたいのかな。
かな・・・というのは、ほんとにこの考えを実行したものがお店に売っているか信じがたいから。海外での実例が書かれているにも関わらず。まだ理想に聞こえてる。
そして何よりも、私のまわりは危ないものだらけと認めたくないから、ですね。
近所の店頭にものが並んだ時、私は買う?かえる?値段は?
日本でもつくれるのかしら。
「エコ」の文字が飛び交い、頭の中にエコノミーと響き渡る毎日。
エコロジーに傾倒したくても、お財布と安穏とした消費スタイルが待ったをかけそう。
作り手にも使い手にも、どうする?という待ったなしの問いは突きつけられているのに・・・ちょっと情けない自分を感じて身震い。
新しい「もの」での新しい生活に踏み出す嬉しい身震いはある?
この本には、作り手だけでなく、使い手にも価値感転換のきっかけを与える可能性があるところがポイント。
でも、棚板だけの組み合わせでできてる昭和初期の本棚が、私のパソコンの隣で静かな自己主張しているので星4つ。