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宗教を物語でほどく アンデルセンから遠藤周作へ (NHK出版新書)

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: NHK出版
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涅槃教から『想像ラジオ』まで。宗教を知る鍵は、「物語」にある。
神仏が素朴に信じられた時代から、それが相対化された現代に至るまで、なぜ人は宗教に心打たれ、支えられてきたのか? 今、この問いを解く鍵は、個々の教義や歴史ではなく、近現代に作られた物語の中にある。宮沢賢治、トルストイなどの宗教作家から、カズオ・イシグロ、西加奈子など現代作家の物語まで。「死」「弱さ」「悪」「苦難」という四つのキーワードを通して、宗教学の泰斗が宗教とは何かをやさしく解きほぐす。

[内容]
序 章 宗教は物語のなかにある――人は「四つの限界」の前にたたずむ
第一章 「死」を超える
 一)永遠のいのちを求めて…アンデルセン『人魚姫』
 二)死の影を脱する…マクドナルド『軽いお姫さま』
 三)無限のいのちの恵みを知る…宮沢賢治『なめとこ山の熊』
第二章「弱さ」と向き合う
 一)弱さを認め︑還る場所 …『新約聖書』「放蕩息子の帰還」と『法華経』「長者窮子のたとえ」
 二)自由と責任を学ぶ途  …キングスレイ『水の子陸の子のためのおとぎばなし』
 三)心の空白にもがく…トルストイ『イワン・イリッチの死』
 四)猫とともに歩む…西加奈子『きりこについて』
第三章「悪」に向き合う
 一)罪と悔い改めの道…『観無量寿経』『大菩薩涅槃経』、阿闍世王の物語
 二)救いを信じられるか?…倉田百三『出家とその弟子』
 三)悪の自覚とともに生きる…武田泰淳『ひかりごけ』
 四)殺意の奔流に抗して…星野智幸『呪文』
第四章「苦難」を受け止める
 一)去りゆく者の慈しみ…深沢七郎『楢山節考』
 二)魂の輝きに言葉を…石牟礼道子『苦海浄土―わが水俣病』
 三)すべての祈りを包む河…遠藤周作『深い河(ディープ・リバー)』
終 章 重なり合う宗教と物語の力――現代文学のなかの宗教