期待通りなのが中村中と坂本冬美。但し中…
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期待通りなのが中村中と坂本冬美。但し中村中の語りは今一つ感情が足りない。期待以上なのは矢野まき、安藤裕子、大竹しのぶ。矢野まきの「ホームにて」はみゆきのオリジナルを初めて聴いた時の思いが甦り涙しました。大竹しのぶは全く期待していなかったのだが「こんなにも歌が上手かったのか?」と何度も聞き直したほど。中島美嘉の「命の別名」は感情が入りすぎ、歌唱に不安定な部分はあるが、そこがまた魅力となっている。華原朋美は自分に作って貰った楽曲なのでさすがに歌いこなしており、抜群の歌唱力を発揮している。小室哲哉との過去がオーバーラップして健気さを感じさせる。研ナオコは全盛期ほどの声量は無いが、感情を抑えて歌い込んでおり、未練たっぷりだった当時の「あばよ」からやり場の無い哀しみを口ずさむ「あばよ」へと昇華している。平原綾香とクミコはアレンジし過ぎて楽曲を台無しにしている。特にクミコは同じ楽曲を安藤裕子も歌っていてこちらが素晴らしい出来なので、クセの強い歌唱が聴きづらい。みゆきの楽曲は小細工せずストレートに歌ってこそ思いが伝わる。