華やぎのモノクローム
★★★★★
Sigur Rosのフロントマン/Jonsi初のソロ・アルバム。様々な重み/くび木から良い具合に解き放たれて聴こえる、全9トラックの美しいポップ・ミュージック。キラキラと舞う色彩の妖精を引き連れて、華やぐ高みへと一挙駆け上っていく冒頭"Go Do"、"Animal Arithmetic"。その突き抜けた高揚感にまずヤラれるが、そんなアッパーな面を除いてもなお余りある、楽曲の「生命力」とでも言うべき力強さに圧倒される。今作で初めて用いられ、楽曲の大半を占めている英詞も同様。歩み寄るための橋が渡されたことで、あらためてその声が、唄が持つ圧倒的なスケールを体感。バンド本体の流れを汲みながら、ここまで「個」としてのキラめきを結晶できるソロ・アルバムって滅多にないかも。素晴らしい。
幸せな音楽。
★★★★☆
シガーロスのフロントvo.ヨンシーさんの初のソロアルバム!
聴いてて幸せになるようなヴァイブスをたたえた、名盤といえる作品ではないでしょうか!
曲数も手ごろで、とても聴きやすいです!
SUMMER SONIC2010での演奏を楽しみにします!
天を仰ぐと
★★★★★
鳥が空高く飛んでいる。
不意に近づき、空気を切ってゆく。
また遠くへはばたいてゆく。
美しく楽しいアルバムです。
狂気の風景。
★★★★★
シガーロスのボーカリスト・ヨンシーの初ソロアルバム。
Jonsi & Alex名義で発表した「Riceboy sleeps」が記憶に新しいので、
てっきり本作もその流れを汲むものと思い込んでいたら、最初の音を聴いた瞬間、
それは見事なまでに裏切られた。
決して、サウンドがシガーロスから離れていっているわけではない、
むしろ、シガーロスとして音で掬い取ったアイスランドの風景、
それらがヨンシーの中で消化され、
己の中の狂気と融合して全くあたらしい音楽が生まれたのだ。
特にオープニングチューンの「Go do」は圧巻のひと言。
動画共有サイトなどでPVも参照できるので、
そちらを見てから購入を検討するのもいいかもしれない。
Takkのような流れるサウンドもあり、
Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaustのような激しいパーカッションもあり。
どうジャンル分けすればいいのか苦しむ、
あたらしい音楽が生まれようとしている。
出発
★★★★★
2010年発表。Sigur Rosはメンバーが子育てのため休止中ということで,ボーカルがソロ名義では発表した1作目。曲調は基本的にMed Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaustの延長線上にありますが,若きクラッシックの作曲家,Nico Muhly(有名どころではAntony and the JohnsonsのThe Crying Lightに参加)のストリングアレンジに乗っかって,いつもより多めにファルセット・ボイスが歌い上げます。その高揚感がたまりません。迷っているなら買いでしょう。