歴史上のリーダーの行動から見える歴史
★★★★★
歴史上のリーダーは宿命的な背景があるように思える
シーザーには将たるものの条件
東郷平八郎には勝機と運のみ方
本田清六には財を成す者の心得
渋沢栄一には男の器量を磨く生き方
明治の三傑(西郷・大久保・伊藤)には人間的魅力の研究
時代は違えどもそれぞれに志の中に
” この国のかたち ”がある
いつの時代も未来を向いて歩く時
過去の民族・国家の歴史を振り返り何が大切かを教えてくれる。
この本を読むこととそんな感じを思わせてくれた。
万人のための偉人伝
★★★★★
東郷平八郎は人格者であり、決して奢らず威張らず、誠実な姿勢を崩すことは
なかった。体調を崩して陸にあがっている期間、外交や国際法などを一心に
勉強したことが後々の司令官としての成功につながる。伊藤博文の日清、日露
戦争時の引き際の見事さ、特に三国干渉時に遼東半島割譲を受け入れたのは正解。
シーザーはいつも機嫌のよい人であったと言う。「朗らかな気分を維持できる人」
が司令官にとって一番重要である。
渡部昇一氏が講談調に語る万人のための偉人伝。人は心の内で尊敬する人物を持ち、
その人のように成りたい、同化したいと考えながら志を保っていくものではないで
しょうか。明治の政治家も軍人も実業家も何と志の高いことか。
渡部昇一氏によるリーダーの人物伝
★★★★☆
本書はタイトルがリーダーの研究となっていますが、
渡部昇一氏がこれぞと思う歴史的リーダーについてその背景および
なぜ彼は一流のリーダーたらしめたかについて渡部氏独自の視点で解説しています。
本書の特徴はなんといっても渡部氏による独自の語り口です。
とってもわかりやすく、しかも面白いです。
おすすめの本です。