昭和を支えたドカ弁
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世間では「キャラ弁」なるものが流行って、およそ食い物とは思えないような色取り、デザインの弁当が海外でウケているようだ。しかし、昭和の戦後復興と高度経済成長を支えたのは、間違いなく旦那や子供が力いっぱい働いて勉強できるように願いをこめて作った女房や母親の「ドカ弁」だろう。午前中は弁当を食うために働き、午後は弁当パワーで仕事をする。梅干の種をカラカラさせながら帰宅して、米粒一つ残ってないアルマイトの弁当箱を母ちゃんに渡して、「美味しかった」と一言だけで幸せ家族。いやいや女性の社会進出に異を唱えるわけではないけど、効率ばかり重視されてコンビニ弁当が当たり前の世の中になったらバブルと崩壊、今じゃ牛丼屋に並んで200円台の牛丼をモソモソ食ったり、ダイエットでサラダだけというな世の中。嫌だねぇ。キャラ弁、コンビニ弁当、外食チェーンなんて見向きもせずに、母ちゃんが作ったドカ弁をモリモリ食って、日本を再興させようぜ、と思う。