【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:五条瑛/著 出版社名:徳間書店 シリーズ名:徳間文庫 こ34-2 発行年月:2009年09月 関連キーワード:ロメス ゼロロク ROMES 06 トクマ ブンコ コ-34-2 ろめす ぜろろく ROMES 06 とくま ぶんこ こ-34-2、 トクマシヨテン トクマシヨテン 5229 とくましよてん とくましよてん 5229、 トクマシヨテン トクマシヨテン 5229 とくましよてん とくましよてん 5229 世界最先端の施設警備システムROMESを擁する西日本国際空港に届いた複数の脅迫状。そしてある日、ROMESの警報装置が作動した!だがROMESの全貌を知るのは、西空警備チームでも最高運用責任者の成嶋優弥ただひとり。愛犬ハルとシステムしか信じない若き天才・成嶋と、テロリストたちの知と情を賭けた攻防の行方は…?大藪賞作家が描く大型サスペンス。
上質なエンターテインメント・パズル!
★★★★★
すばらしい。
先が知りたくてわくわくし、でもこんなにも読み終わるのが残念だった本はそう、ない。
チームという符丁、それぞれの性別と正体、つながり。
対比されて描かれる、犬とシステムしか信じない、天才・成嶋と、
なんとか成嶋に認められたいとがむしゃらになる、自分ではどうしようもない傷を持つ砂村。
少しずつ明らかになる、巨大な防衛システム、ROMES。
飄々としながら自分の持ち場を徹底して守る成嶋の頭脳と、
自分を認められたい砂村の焦燥が重なり、離れる。
成嶋と砂村だけではない。
この小説の構成の妙は、シンメトリに位置する対比の妙にある。
静の成嶋、動の砂村。
成田と西空。
ルイとタカ。
AとB。
月と花火。
切ない祈りと乾いた狙い。
まるで美しい数式を見ているかのようだ。
それぞれのペアを組み合わせてゆき、最後にすべてがかみ合うとき、
そこに輝く朝日を読者は、砂村とともに確かに、目にするはずだ。
ドキドキ感が薄い
★★☆☆☆
主人公の設定は良いと思うし、ROMESについても非常に興味を持ったけれど、ドキドキ感が少なかった。
犯人がテロを起こすに至った動機が薄く、
前半から警備側と犯人側の両方の流れを並行にしたためか、犯人側が『凶悪』というような印象も薄い。
感想としては初めから終わりまで、それほど熱くなるシーンはありませんでした。
必要なのは“ロメス”か“人”か・・?
★★★★★
コンピュータの発達した現代。人はそれを頼り信じるようになっています。
コンピュータ(機械)は、与えられた仕事を忠実に実行します。
人は、自らの意思で自我の欲求を満たそうと行動します。
動物とりわけ犬は、本能と人からの愛情によって行動します。
「飛行場」。そこには、『人』『コンピュータ(機械)』『動物(警察犬など)』が数多くうごめく場所。
『ロメス』は、何をするのか?何ができるのか?
『人』は、何を信じるのか?何がしたいのか?
“テロ”“移植”“あこがれ”“欲望”が、交叉する内容の物語でした。