用語に慣れよう。
★★★★☆
古代中国を舞台とした、主人公の少年・晄(コウ)の成長物語です。
独特の単語が多く、用語の意味を覚えるまでは苦労するかもしれません。
神や妖、人間の間には垣根がなく、呪術や占いで国の重要事項が決まるのは当たり前という世界観です。
水滸伝など、古代中国系の話(それっぽいものなら何でも)を読んだことがある人には問題ないでしょう。
主人公には出生の秘密があり、実は…という、こういうジャンルとしてはスタンダードな展開です。
1巻に続き、今回も伝説の妖・駮(ハク)を従えるまでのお話となっています。
強い絆で主人公と結ばれた後の妖たちが、普段の生活に差しさわりないように変化したミニミニ姿が大変可愛らしいです。
上記の妖達もそうですが、今のところ周囲のキャラの方が濃いので(特に主人公の兄・舜ときたら、長身・美形・丁寧語・弟溺愛・お腹真黒と何拍子も揃ったお得さ)
これからの巻き返しに期待したいところです。