とはいえ、デビュー作ならではの荒削りな魅力があるのも本作の特色だ。アメリカのラウドロックを思わせる猛々しい<2>のクライマックス、ノイズ・ダブと呼びたくなる<7>などは、サイケデリックと評される後年の作品にはないものだ。ゲストとしてアラブ・ストラップのエイダン・モファットが参加<8>。ダルなヴォーカルを披露し、彼らの門出に華を添えている。(山田次郎)