梵字仏教入門ハンドブック
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梵字は、梵語・シッダンの意味で、漢字では悉曇(成就吉祥)と訳され、悉曇文字とも言われる。わが国では、梵字の書体の他に、広く梵語の書法、読法、文法などを含めて悉曇と称し、永く伝わっている。
「真言は不思議なり、観誦すれば無明を除く。一字に千理を含み、即身に法如を証す」(『般若心経秘鍵』弘法大師)
主な内容は、主尊・種子、キャ・カ・ラ・バ・アの世界、十三仏・真言、三尊仏・曼荼羅、四天王、五十音図、字形の対比、石刻梵字の字形など。
密教の中で過去と現在と未来を結び、仏界との交信に使われるのが梵字である。深秘の密教体系に近づけるように、基本的な梵字悉曇学の概要がコンパクトにまとめられている。分かり易く鮮明で的確な図版で見やすく、梵字仏教入門ハンドブック。