別の方も書かれてますが、彼女の作品自体は、私の手元に置きたいという趣味の物ではありません。しかし昔の日本人女性が当たり前にしていた習慣、今再び見直してほしいリユースを続けていることにホッとしました。本当に素敵な心を持った方!
私は「エコ・ラッピング」という書籍のレビューにも書きましたが、物を包み相手に贈るという行為は相手・自分・物を尊重しているし、ラッピングとは過剰に飾りたてるということではないと思います。

私には「リボンの間」はありませんが、しわを伸ばした包み紙やリボン・古封筒を入れる引き出し、定形に切った緩衝材や定番で購入するお菓子の空き箱を集める小さい段ボール箱があります。

著者の節子さんは、以前テレビで何度か拝見したことがあります。
「お金持ち」のシリーズだったり、「海外で有名な日本人」といった内容のものだったりしました。

本著は、節子さんのスイスでの暮らしぶりと、その暮らしの中の手作り作品、
そして和文化との融合が著されています。

ご本人も、画家であるということで手作りカードなどは、お上手に描かれていたりします。
カードや、ハガキを自分で素敵に作れるといいなあという願望をもっていますので、
うらやましくなります。

さすがに、以前ホテルでもあったという山荘グラン・シャレ、今は文化財にもなっており
沢山の部屋数をもつ家。
手作りのためにとってある空き箱やリボンなど、それぞれ「空き箱の部屋」「リボンの部屋」と
いうように、なんとも羨ましいくらいのスペースに溜置きながら、リサイクルしていらっしゃいます。

また、家族へのプレゼントなどは、長い月日をかけながら、手作りの品を贈られており、
それを大切に、家族も使い続けていることが、本当に素敵だと思います。

作品自体が、私の感性に合うということではないのですが、

手作りの作品や、一度手に入れたものをを大切、大切にしている生活、
手作り作品を日々の暮らしの中で、きちんと生かし、使っている様子が
とても素敵だなあって思います。

　　　スイスのの山間にある標高９００mの村。
　　　そこにそびえ立つ、大きな木造建築。
　　　ホテル時代を経て、この農村で牧場と歩む館、グランシャレ。

　　　そこでの２４年を体験した暮らしを紹介しています。




　　　暮らしを楽しむ。
　　　美しく粧う。
　　　そんなヒントが隠れた本です。


　　　　美しいものをただ、写真で見る楽しみ、に加えて、
　　　　自分で作る楽しみ

　　　　・　グログラン・リボンで作る肩掛けお裁縫セット
　　　　・　ティーポット用おしゃべりオウムのミトン
　　　　・　かごの手提げ
　　　　・　桜の持ち手、８枚はぎの手作り日傘


　　　　などなど、



　　　そんな楽しみのある本です。