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生徒会の火種 碧陽学園生徒会黙示録3 (富士見ファンタジア文庫)

価格: ¥609
カテゴリ: 文庫
ブランド: 富士見書房
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↓しょんぼりするなよ ★★★★☆
『生徒会の火種 碧陽学園生徒会黙示録3』です。生徒会シリーズ外伝の第3巻。
表紙がスクール水着の真冬、ということでさすがに買う時に躊躇が出そうなのですが、帯があってもかえって妄想を助長するような。なぜスク水なのかは最後のエピで分かります。あと、巻頭カラー口絵もスク水でオチがついています。

内容はというと、最終話ネタ、諺ネタ、新規読者ネタはいつもの本編と全く同じで、おもしろみを感じることはできませんでした。
修学旅行ネタは、京都を舞台に二年B組キャラが縦横無尽に暴れまくります。いろいろといつもと違うはっちゃけた展開があります。ビミョーすぎる超能力者の守のオチ、中目黒のだめっぷり、巡のメインヒロインっぷり、いずれも良かったです。
そしてこの巻の白眉は、なんといっても火種の意味が分かる過去の生徒会ネタです。鍵と知弦が読む日記。仕掛け自体はシンプルですが、ほどよく織り交ぜられているボケとツッコミ、ギャグとシリアスの配分が絶妙で、そんな中で現在の生徒会システムの由来が明かされます。
真儀瑠先生がちっとも登場しないのは↓しょんぼりなのですが、修学旅行ネタと過去ネタが楽しめたので、★4です。
「生徒会の一存」上級者向け ★★★★★
『外伝』なわけでして、アニメでこの作品シリーズを知ったからといって、いきなりこの巻から読み始める方は少数でしょう。

まあ、各ストーリー自体には繋がりが希薄ですし、どのストーリーから読み始めようが、各人の自由ですが……。

今巻の(特に書き下ろし)ストーリーは、『生徒会の一存』ファンには非常に面白く感じる内容でしょう。

逆に、各登場人物の設定をまだ理解されていない方には、少し辛いかもしれません。

『一見さんお断り』な面白さが、これでもかと詰め込まれているように感じます。

ファンだからこそ、読み続けてきたからこその極上のストーリー。そんなことが読後にまず浮かびました。

多作品パロディが、だんだんマニアックなチョイスになってきている気もしますが、元ネタがわかる、わかってしまう人にはわかるからこその笑いがあるわけで。

そういった点でも、やはり今巻は『一見さんお断り』だなあ、と感じました。

もちろん、生徒会の一存シリーズを初期から様々なメディアを通じて楽しませていただいている私にとって、今巻は大満足の★5。

今巻から読み始めて面白さがわからない方、どうぞ一巻から読んでください。残念ながら、今巻は初見さんには優しくない『外伝』ですから。

会長の名言を拝借して、
「本編があってこその、外伝なのよ!」

なんだ、最初からちゃんと書いてあるんじゃん、注意書きが。
生徒会番外編3冊目 ★★★★★
外伝もはや3冊目。
一存から全て読んでいる程に好きなシリーズなので、そのネタは鉄板として。
この火種では、修学旅行の話、現在の生徒会の起こりのエピソードが大変気に入りました。

前者は、修学旅行でも相変わらずの2年B組のバカなやり取り2話、そして、巡と鍵のエピソード1話で構成されています。
いつも鍵からの扱いが残念な巡についに光が。
後者は、生徒会室から発掘された昔の日記を千弦さんと鍵が突っ込みを入れつつ読み進め、現在の生徒会のルーツが明らかになる話です。
今まで謎のままだった生徒会のシステムの起こりも明らかになり、何より昔の生徒会役員のキャラにニヤニヤできるエピソード。
生徒会エピソード0として過去の生徒会役員の話を読んでみたくなるほどの内容で、大変面白かったです。

一存シリーズファンは是非読んで欲しい1冊。
次巻は本編の8巻目、物語も佳境に入り、最終話に向けて期待が高まります。
シリーズの幅と奥行きを示す短編集第3弾 ★★★★★
「日 → 月」の次はてっきり「年」絡みだと思ったら『曜日』だったのね、というタイトル。表紙を飾る真冬ちゃんのスク水姿はナイスなれど、巻頭カラー口絵の、とりわけ知弦さんの破壊力にやや持っていかれた感もある短編集第3弾(全8編、内、書き下ろし4編)。

本巻の見所その1は修学旅行であろう。何故か寝台列車で、そして風変わりな配置での就寝前の駄弁りから、旅行先の名所を、鍵の被害的ドタバタで巡り、そして自称(?)トップアイドル星野巡こと宇宙巡が鍵と変わった自由時間を過ごすまでが全3話で描かれており、これが実に面白い。中目黒クンの存在感侮りがたし!に加えて、今回は弟の守が訳あって実質的には途中退場したものの宇宙姉弟も活躍している。そして、中目黒クンを愛でつつも鍵にからかわれ、時に逆襲する関係で脇をしっかり固めるクラスメイトの面々。ボケとツッコミが重層的にしっかり機能した役割分担の面白さを充分に発揮しながら、「よい子はマネしちゃダメだよ」な、しかしライトノベル的には愉快な旅行が進んでいく。そして、最後に巡のいじらしくて可愛らしい念願の行方に繋がる流れが微笑ましかった。今回は思いの外積極的だった巡の想いを鍵はどうしてこうも曲解するのか、というもどかしさもまた楽しさの1つであろう。

そして、本シリーズの根幹を別の意味で彩る過去回想話が見所その2。奇しくも知弦さんが呟いた「叙述ロジック」の盲点を突いた構成で、冷めた登場人物に反してアツいどんでん返しとなるカタルシスが心地良い。シンプルなトリックだけに、してやられた感を味わうニクい作品で、オチも秀逸である。

思えば生徒会のメンバー、特に会長の出番がかなり少なかったが、番外編たる短編集としては、むしろシリーズの幅と奥行きを示すことになり、内容も含めてなかなか良かったと思う。
生徒会の一存シリーズで、一番気に入った巻です! ★★★★★
「話の概略」 意味深長になるように心がけた感想
という構成で、感想を述べますね♪


「最終話はどんな感じ?」 最後の一文に涙が出ました。葵せきな先生のファンとして。
「ことわざの新解釈」 こういう思考回路こそ、大切なのよっ! 
「新規読者さんに向けて」 実はファンの方が楽しめるんじゃないかな?
「修学旅行」 ギャグと思ったら感動、と思ったらギャグ!?
「ゲームと現実」 真冬ちゃんにとって現実とは?

「今の生徒会があるのは……」 
ある人の日記を軸に展開される話。その日記を読んでいて、人間の本質を垣間見たような気がしました。周りに適度に合わせてはいるが、どこか人間に失望したような憂いが感じられるその人。読んでハッとする人も、きっといると思います。この話は、これまで生徒会の一存シリーズを全て呼んできた私にとって、一番好きな話でした。