虚実妖怪百物語 序 (角川ebook)
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復活した魔人・加藤保憲と太古の怨念。
窮地に立たされた榎木津平太郎、
荒俣宏、京極夏彦らの命運は!?
シリアの砂漠に現れた男。旧日本兵らしき軍服に、五芒星が染め付けられた白手袋。その男は、古今東西の呪術と魔術を極めた魔人・加藤保憲に、よく似ているように見えた――。妖怪専門誌『怪』の編集長と共に水木プロを訪れたアルバイトの榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。「妖怪や目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」と。だがその言葉とは逆に、日本中に次々と妖怪が現れ始める。
錯綜する虚構と現実。物語が迎える驚愕の結末とは――。
≪目次≫
序
壱 大翁、憂慮の程を表明す
貮 鸚鵡石、小童を顕現す
参 狂気と妖気、混濁す
肆 妖怪研究家、黄昏に咆哮す
伍 猟奇、日常に侵食す
陸 御意見番、小童を検分す
漆 怪談作家、幻滅す
捌 妖怪博士、絵巻を前に困惑す
玖 恠異の学徒、狼狽す
拾 妖怪専門誌編集者、紛糾す
※本書は、2017年10月22日に配信を開始した単行本「虚実妖怪百物語 序」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)