世界中が好景気となった“バブル”に沸いた1980年代後半。日本からもNSX、GT-R、Z、ロードスターといったスポーツカーが同時多発的にデビューし、ひとつの黄金期を成した。一方のスーパーカー業界に目を移すとポルシェ911ターボ、デ・トマソ・パンテーラ、ランボルギーニ・カウンタックといったあたりが1970年代後半の勢いをそのまま継承する一方で、フェラーリからは後にスペチアーレ・シリーズとなる最初のモデル、288GTOが誕生。その後、F40へと発展していくのである。本書ではそんなF40をさまざまな角度から分析。