成果を生み出す組織の条件: 実践!チームマネジメント研修② 人を育て、人を活かす 実践シリーズ (株式会社ポテンシャル・ディスカバリー・コンサルティング)
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好評をいただいている、中堅社員から管理職向けの一般スキル研修をそのまま書籍化しました。限られた研修の時間の中では話しつくせない事例や活用法、質疑応答などをできるだけ網羅する為、受講者視点の一人称で記述しています。
また、受講した方や未受講の方、社内で水平展開したい方など、多様なニーズに対応するため、演習の内容や進め方を含めて、研修の流れをそのまま再現しています。
(目次)
序章 三橋哲哉の受講経緯
第一部 人を活かす
第一章 成果を生み出す組織の条件
(1)カード・タイムトライアル
(2)成果を生み出す組織の条件
①コミュニケーションロス
②意見の採用
③具体的な成果
第二章 成果を生み出す行動原理
(1)ここまでの振り返り
(2)PDCAに関わる二つの誤解
(3)タワーづくり
(4)PDCA理解度チェックテスト
(5)PDCAの第一世代と第二世代
第二部 人を育てる
第一章 成果を生み出す人材を定義する
(1)優秀な人材とは?
(2)優秀な人材の見極め方 ~人の見方の変化~
(3)客観的な人材の見極め方
第二章 『成果を生み出す力』を客観的に評価分析する方法
(1)『成果を生み出す力』の評価分析に必要な情報
(2)『成果を生み出す力』を言語化する尺度
① レベル1 都度の指示に基づいて行動するレベル
② レベル2 知識に基づいて、自ら動いて成果を出す
③ レベル3 自ら考え、判断し、行動して成果を出す
④ レベル4 制約条件を克服して、成果の限界を引き上げる
⑤ レベル5 新たな状況を作り出し、先行者利益を生む
⑥ 『成果を生み出す力』と『期待役割』の関係
⑦ レベル2.5と3.5 実務で使える中間点
⑧ 個々の実績レベルと人材の全体レベル
第三章 『成果を生み出す力』を伸ばす
(1)人材育成のアプローチを使い分ける
① レベル1からレベル2へ 『Howのティーチング』
② レベル2からレベル3へ 『Howのコーチング』
③ レベル3からレベル4へ 『意図を高める』
④ レベル4からレベル5へ 「わかりません。」
終章 成果を生み出す組織の条件
(本文より)
「さて、今回のテーマはチームマネジメント。単独ではなく、組織、チームとして成果を生み出すための留意点をまとめています。そういう意味では、部下がいるとかいないとか、役職についているかどうかは関係ありません。
多かれ少なかれ、人と協力しあいながら仕事をしているのがふつうですが、その関係の中で、動かされる側から、動かす側に回ろうとする時に何が必要になるか、ということをテーマにした研修です。」
そう言って、日向講師はいったん言葉を切った。
「で、ずいぶんと大上段に構えたタイトルが付いてますが・・・」
苦笑しながら、スクリーンに映し出された、『成果を生み出す組織の条件』というタイトルをポインターで示した。
「いつも申し上げているのですが、私の研修はそのほとんどが、私が編み出したものではありません。それに、これが唯一絶対の正解だなどと申し上げるつもりもありません。
ただ、私がこれまでに業務分析や組織診断といった仕事をさせていただいてきた中で、明らかに組織として高い成果を出しているチームに、共通して確認できたことを整理したらこうなったという、そういう仕事のしかたです。ですから、みなさん自身が、自分のチームと照らし合わせ、現状を評価するつもりで聴いていただくと、明日からの課題設定に繋がりやすくなると思います。」