ブーリン?
★★★★☆
ブーリン家の姉妹1が面白かったので。
最初手に取った時昼メロ的な題ががっかりな感じだったが
内容を甘く見てはいけない。
簡単に言うとエリザベス対メアリー。
映画化はされていないが見たり読んだりする順番としては
ブーリン家の姉妹→これ→エリザベス。
前作はまさに姉妹の物語だったが今回主人公も第三者の立場だし
正直ブーリン家の・・・と言うところはもはや関係ないという感じ。
一人の女性から見た王女のお話です。
エリザベスではメアリーは醜悪で、若くなく
血も涙もない火刑の女王、ブラッディメアリーとして書かれてましたが
この本ではむしろエリザベスが女狐のようなずるさをもって、
メアリーの方が優しく勇気ある女性として書かれてたところが
面白かったです。
そのメアリーが段々壊れていくような様子が悲劇的。
また主人公のユダヤ人の生活、習慣、当時の立場などが
細かく書かれていて興味深かったですが、なんせ
主人公の設定は突拍子もないというか、胡散臭いというか。
もう少し普通の人でもよかったかなーと思います。
1の方が現実的な感じが出てましたがこちらも悪くないです。