書名どうり実践的内容
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この本の特徴は、CDMについて実例に基ずくケーススタディに力点を置き、しかも、大規模と小規模のCDMについて詳述していることにあり、CDMビジネスに参入しようとする者にとって大変 参考になろう。特に、CDMビジネスの裾野を広げるためには、中小企業の参入が不可欠であり、それには小規模CDMが重要と思われるので、そこをきちんと説明してあるところが、大変良いと感じた。
日経新聞・読書欄で取り上げられていました。
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中央大学・横山彰教授の「排出権取引、日本は立ち遅れ(政治の脆弱さ壁
に)」で、本書が排出権取引制度や取引事例について詳細に論じていると
の評がありました。(2007年12月 9日付け日経新聞・読書欄)
横山教授の指摘のとおり、排出権取引など地球規模の問題解決についての
EUやアメリカの動きを見ていると、日本の政治の脆弱さを痛感せざるを得
ません。
夏休みの課題図書
★★★★★
1.内容は懇切丁寧で、実務者には大変参考になるであろうこと。
講演の中味をそのまま本にした、という感じで「次章でこの点について述べ
たい」というところまで書いてあるので頭の整理ができる。
→一方で、ある程度分かっている読者にとっては冗長であるかもしれない。
これは読者のレベルをどこに想定するかの問題であり、この手の文献がま
だ世の中で初めてである以上、致し方ないところでもある。
2.内容が正直
学者が書くと「偉そう」になったり、何らかの普遍的要素を見出そうと必死
になったりするが(結果、こじつけも多い)、この本はあくまで実例を元に
そこから派生する注意点程度は書いているものの、それ以上踏み込んで
いない。
ノウハウだけを期待した読者には不満もあるだろうが、全体として実務者の
誠実さが窺えて好感がもてる。
また、それぞれの執筆者がどこを書いているかまで記してあり、責任も明確
である。
3.索引が充実している
その用語の掲載箇所が全て網羅されており、実務者の座右の書となりうる。
強いていえば、英語の略語が頻出するので、それだけでも「しおり」にして
おけば、読者には便利と思われる。