あれ?どっかで見たことあるようなキャラ構成とか展開・・・
★★★★☆
2巻になり、登場人物の過去や周囲の人物状況、過去らしきものも存在することが明かになってきました。
でも、そういうものが全くなくて1巻の調子のまま突っ走ってもまだ行けると思ったりして。
キャラクターがしっかり立ち始めているのがわかるし、新キャラもなかなかツボを押さえていて悪くないです。
とはいえ、背景にあるらしきバックストーリーやキャラクター同士の相関や展開を見る限りでは。
エ○セ△・×ーガに近いかな、と誤解を受けそう。
メカの代わりにリビングデッド・・・まぁ、ここまでにしておきます。
さて、3巻以降でそれが考えすぎか勘違いであったことになればよいのですが。
そのため☆一つマイナス。
つまらない、と酷評されることがあるのは下手に出し惜しみしているからかも。
その手はエヴァンゲリオン以降、もう手垢が付いてしまっています。
思い切って裏設定はドバッと、とっとと出し尽くす。
そしてアパートでのほのぼの生活中心で進めた方がいいんじゃないかぁ・・・。
1巻が気に入った人は、続けて買ってもOKです。
それと、他のレビュアーさんが仰っているには20巻目なんですね。
そろそろ、アニメ化のお声がかかってもいい頃なんですが・・・。
いきなり女の子して自爆するカタリナもステキだが、ラストの嬉しそうなテレが抜群。
★★★★★
表題作長編『ねくろまねすく』の第10話から第17話までを収録した第2巻な著者の20冊目。
女たらしな元大学生ゾンビ『アミ』と、ネクロマンサーな眼帯美少女『カタリナ』と、そのしもべである不死人少女な『ノラ』という1巻でのメインキャラ3名に、今回はメイド(管理人)の『佐藤ミヤ子(31歳独身巨乳)』が加わります。
このキャラ、すンごく地味めなんですが、その実、仕事モードに切り替わると超キレモノだったりすねところが勉強ちゃんらしさに満ち溢れててステキすぎました。
さらにカタリナのトラウマの元凶でもある兄も登場し、物語自体の方向性を司る下地はほぼ整ってきました。
そして、それらの要素を内包しながらも、物語は膝枕な花見感覚のほのぼのイズム8割に、進行を促すためのカルトに走らない程度のダークや、キャラの心情の移ろいを魅せるためのシリアスを絶妙にまぶして、おだやかに、まったりと流れてゆきます。
それはもう『東京赤ずきん』の進行速度の1/4くらいのスローペースで、心地よい空間づくりに終始します。
引き立て役アミの人間くささがやっぱり超ステキ。
ノラに次第に芽生えてきたものの正体は、さらに明確な形をもって顕れてきますが、そういう部分さえもオチャメに変換するための小道具にしてしまうところがステキに芸風。
個性強めのサブキャラたちも出しゃばりすぎない程度に自己主張。
1巻まんまの出だしから、男アレルギーが約8%(当社比)くらい治癒の方向性にあるカタリナの一挙手一投足から目が離せません。
17話の演出は抜群すぎて、ここから先どう想いのドラマを紡いで魅せるのかが今後の腕の見せ所。
いろんなスタイルの漫画を描けるのに活躍の場がこれだけというのが勿体なさすぎだけど、ちょっぴり波長のズレてるボケ感覚で三者三様のドラマを紡いで、物語は3巻へと続きます。
ともあれ20冊目おめでとうございます♪