経営者層、財務担当者、事業再生に携わる専門家はもちろん、一般の会社員にもぜひお勧めしたい良書です。 驚いたのは、「こうしたら会社が蘇る」という説明が、抽象論にとどまらず、非常に具体的なこと！ 筆者は、数々の会社の事業再生に携わってきた事業再生のプロだそうですが、傾いた会社の再生手法を、これでもかと惜しみなく説明してくれています。 また、単なる事業再生のマニュアル本にとどまらず、会社が傾く原因や、会社のあるべき姿、リーダーに求められるもの等、より根本的な問題についても筆者の考えが示されており、ビジネス教養書としても優れています。 一般の会社員であっても、この本を読み、理想的なマネジメントの考え方を知ることは、非常に勉強になると思いました。 さらに、単純に読み物としても、東芝、タカタ、JAL、神戸製鋼、シャープ等々、実際に傾いてしまった大企業の事例が豊富で、わかりやすく面白かったです。 読みながら、自分の会社を思い起こしてドキッとしつつも、こんな風に筆者が蘇らせた会社に勤められたら幸せだろうなと思いました。

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