もっというなら、角栄のスピーチ全体の特徴や手法といったものを具体例に則してまとめていくのではなく、全く逆に角栄の特定のスピーチを時間も場所もばらばらに集めてきて、それぞれにたいしてそのばそのばだけのつまらない教訓のようなものを引き出しているだけである。
元新聞記者の著者だが、政策論議ができずに政治論議ばかりしている日本の新聞記者のレベルをこの本はよくあらわしてるな、などとつまらないグチでものべてみたくなるほど、この本はつまらない。
一読して、こういう政治家が現代にもいたら、是非その話を聞きたいな、と思わされます。