私がうつの時、平井先生の元に通院しておりました。7年間です。
平井先生は父親みたいな存在で、優しさと厳しさを持ち合わせており、本当に尊敬できる先生です。
この本を何度も読みました。自分に照らし合わせました。私はこの本に救われました。
「良い」とか「悪い」とかではなく、「実用的」な本だと思います。
私のような患者の立場だけではなく、医師を目指す医学部の学生さんにも読んでいただきたいです。

この手の本をいろいろと読みましたが、一番よくできている本だと思います。各疾患ごとにそれぞれ難易度の異なる事例が数件掲載されており、どんな会話がどんな効果をもたらしたのかのポイントがしっかり押さえられているためカウンセリングの要所を勉強するのにとても参考になります。読むだけで自然にカウンセリングがレベルアップできる本だと思います。著者の失敗談も載っており、陥りやすい失敗にも気付くことができます。

第２部からの治療の実際が症例とその解釈、治療方法がかなり具体的に記述してありとても良かった、このような本が他にもないか物色中だがナカナカ見つからない、出来れば治療の実際部分だけでももっと充実させて続編で出しても欲しいと思う。