何か他の本を参考にしながら書いた感じがありありとする文章です。
具体的に言うなら、Jemima Parry-Jonesさんの本の内容そのままの文章が多い気がしました。
まあ、鷹の飼い方なんてそんなにバリエーションがあるものでもないので、世界的権威の知見を引用するのはかまわないと思いますが、それをさも自身（自流？）特有の技術であるかのように喧伝するのは、ちょっと知ってるものとしてはうんざりさせられます。

どうもこの著者は、鳥の本を書く際に自慢話を織り込まないと気がすまないみたいです。

ということで、Jemima Parry-Jonesで検索されることをお勧めします。

作家であり、自身も諏訪流放鷹術を継承する鷹匠でもある著者による猛禽類の飼育ガイド。

ノウハウ本なので基本的にニュートラルな文章ですが、ところどころに著者のユーモアや主張、猛禽類への愛情が感じられます。

鷹に関心はあるけれど飼育までは…という向きには同じ著者による『鷹狩りへの招待』（ちくまプリマーブックス）もおすすめです。