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ナポレオン戦争〈第1巻〉―欧州大戦と近代の原点 (SBC学術文庫)

価格: ¥29,439
カテゴリ: 単行本
ブランド: 信山社
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日本語で読める軍人ナポレオンの業績を語る最高峰の書 ★★★★★
日本では一応ナポレオン関連の書籍は多数あるが、多くは"政治家"ナポレオンを取り上げていて
"軍人"としてのナポレオンを検証すると言った内容は殆ど無いか合っても幼稚な内容の物
で興味があっても英語が読めない人にとっては物足りない物ばかりでしたが、本書が和訳され
てようやく満足のいく書籍ができました。
原書は40年程前に出版されていますが、今でもナポレオン戦争を語る上での基本となってお
り内容がそのまま引用されている事も多く現在でも1級の内容となっています。
和訳された本書はテーマがテーマだけに購入するのには勇気が要りますが読む価値は十分あり
ます。ただし、原書からそうなっているのか誤訳からなのか不明ですが、誤りと思われる箇所
が、かなり在り(最終巻に正誤表が付いていましたがそれ以外にも何箇所かありました)
また専門用語が一般的な物と違った訳され方をされている物があり多少の読み辛さも感じまし
た。最後に本書を買おうと思われる方にアドバイスを1つ大半の日本人はヨーロッパの地理に
疎いと思うので最低でも欧州周辺の地図を用意して読むと良いと思います(本の中にも地図・
図版は付いていますが、それだけでは不足だとおもいますので)よりもっと深く理解したい方
は洋書ですが"A MILITARY HISTORY AND ATLAS OF THE NAPOLEONIC WARS"
に素晴らしい地図が載っていますのでそちらも参考にするといいと思います。
ナポレオンの戦争術を学ぶ ★★★★★
ナポレオンの戦争術を学べる本。

ナポレオン戦争の事実関係が、物語風に記載されているので、各戦役の全体像を容易に把握できる。その上で地図上で地名・日時を押さえながら、どのくらいの規模の軍隊をどのくらいの速度で移動させ、その意図は何だったか、そのためには何が必要だったか、技術的な限界はどこまであったかなどを考えることができる。その際には、邦文ならば「石原莞爾資料 戦争史論」を併読すれば詳細な事実関係を補うことができる。

かかる事実関係の把握から出発して、ナポレオンの戦争術の特色とされている、「兵力集中・各個撃破・包囲殲滅」が真に妥当するのか自分の頭で検証することができる。その作業により、事実から帰納的にナポレオン戦争術の特色を自分の頭で構築していくことができる。

その上で、クラウゼヴィッツ・ジョミニ・リデルハートのナポレオン戦争分析と比較検討することができる。事実関係の把握から出発し自分なりの理解を構築して臨めば、抽象的な議論や体系上の位置付けにそのまま持っていかれ、「兵力集中」といったテーゼだけが頭に残るといった事もない。

ナポレオン戦争を基点にして、大戦術(戦略)・戦術面で他の名将と比較したり、国家単位での国民戦争が、近代・現代においていかに変容していったかを考えることができる。