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再生〈上〉―続・金融腐蝕列島 (角川文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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金融機関の不祥事を題材に、虚実織り交ぜて腐敗の構図をえぐる大人気「ビジネスパニック」シリーズの最新刊。『金融腐蝕列島』は総会屋への利益供与を、『呪縛』は第一勧銀、興銀、富士の3行統合をそれぞれ予言したとして話題を呼び、役所広司らの主演で映画版も製作された。舞台は金融不祥事で危機に陥った協立銀行。不良債権の回収・処理に奔走していた営業本部プロジェクト推進部の竹中治夫に、銀行の犯罪を問う住宅管理機構と対決せよという「特命」が下る。その後も銀行トップの後継人事抗争に巻き込まれるなど、竹中はまるで風に舞う木の葉のように翻弄されるが、銀行マンとしてのプライド、そしてなにより人間としてのモラルから銀行の再生を目指して尽力する。「なんでこんなことまで知っているのか」と業界人らをうならせる膨大かつ綿密な取材は健在で、圧倒的なリアリティーへと結実している。また、高杉作品に特有の会話の多さは、各登場人物の性格をより印象的なものにするとともに、作品自体に小気味よいテンポを与える役割も果たしている。社会派ドラマとしてではなく、徹底したサラリーマンものとして描くことによって、竹中のような中堅クラスの行員に「腐りきった金融機関を立て直すのは君たちだ」と奮起を促しているようにも思える作品だ。(磐田鉄五郎)
はっきり言って駄本!前編と同じレベルを期待してはいけない。 ★☆☆☆☆
前編(細川連立政権誕生前夜〜住専前後まで)が素晴らしかった分、非常に残念な内容です。
住管機構が本格的に回収を始めた平成十一年前後からが舞台です。しかし、住管機構と金融機関の遣り合いや貸し剥がしは、おまけ程度かという内容で後は行員の私的な面ばかり描いていて、がっかりです。
住管機構のやり口は、椎名麻紗枝弁護士の「無法回収」や魚住昭氏の「特捜検察の闇」を読めば分かるし、貸し剥がしについては他に参考となる本が沢山あります。
何より気になったのが、現在30代前半の自分から見て「高杉氏の年代は、やはり若者のことなんか考えてないのか」という気にさせられたこと。一番取り上げられている若手が主人公の不倫相手の女性行員なんだから、何をかいわんやと思います。中年上司から見て都合が良すぎるこんな女性がいるわけないと呆れるし、しかもこの不倫関係が最後の金融腐蝕列島シリーズまで続く。中年の夢を続かせて、読者層を引きつける魂胆かと下衆の勘繰りをしたくなります。
その他、主人公の奥さんも不倫しているとか息子が学校行かなくなったとか、同僚がストーカーやらかすとか、、、はっきり言って「知るか!!さっさと公的資金返せ」と怒鳴りたくなります。
このシリーズは、一番最初のシリーズだけ読めば良いでしょう。続編全ては、図書館かブックオフの立ち読みで十分です。
モデルは三和(UFJ)の様ですが、「こんな派閥争いしてりゃシステム統合でトラブルわな」と妙に納得できた点がプラスですか。
前作と比較にならないぐらい駄作 ★☆☆☆☆
前作が銀行内部を見事に描いており、続編を読んだが、これはとんでもなく駄作だ。

ただ無駄に文字を書いているだけである。
ここのエピソードに深みがまったくなく、つながりもない。
主人公の個人的なエピソードも盛り込まれているが、表層だけで、本論となにも関係がない。

ちょっとこれはひどすぎるのではないですか?
厚みと意外性 ★★★★☆
金融機関のみならず企業内部でよくありがちな、意思決定での迷いや、関係者のかかわりの有り様が、機微細かく描かれている点が、存分に楽しめます。「金融腐蝕列島」「呪縛」に引き続き、キャラクターの個性をよく際立たせているので、これも、一気に楽しめながら読める作品になっています。ただ、どうも、主人公竹中を、多少の人間臭い煩悩や迷いはあるものの、また支店に出されるものの、すんなりと成功し過ぎているような気がして、なりません。児玉にまことに信頼され、竹中に情報が集まり、経営陣の信頼を得るという流れも、うまく行き過ぎという感じがし、前作、前々作に比べると、厚みと意外性を損っているような気がします。読み手が、前作や前々作に比べて、それだけ、さらなる興奮を求めているからかもしれませんが。
文庫であれば・・・ ★★☆☆☆
金融腐蝕列島シリーズの中ではダントツに内容が薄いと思います。
不良債権問題を描いているというより、少しカッコいい主人公が前向きに進んでいく、といったありがちな筋書きになっており、私は、積極的にはお勧めしません。
社会そのものの腐蝕がみえてくる! ★★★★★
続編とはいえ、金融界の腐敗は今を持って浄化されておらず、その異常さ、深刻さは度を増すばかりである。
このことは、高杉良のこのシリーズが一段とリアルさを増し、興味を引く一因となっている。
しかし、そこには金融界だけではなく社会そのものの腐蝕が見えてくるのである。