エロいけどいまいち何がしたかったのがわからない。
★★★★☆
◎女の子の身体の震えが伝わってきそうなほどじっくりねっとりした展開で、とてもドキドキした。
△きっかけと実際の行動の間に大きな隔たりを感じて、最初の数話はいまいち納得がいかない場面も見られた。
△最初は時系列どおりだが、後半のほうになると過去のお話になったり他者からの視点から見たお話になったり、よく言えば多様性があり、悪く言うと展開に落ち着きがないように感じた。
Love&エッチ!?
★★★★★
柚木N’センセ通算9冊目(MUJIN COMICS初&今年3冊目)の作品集です。お尻の穴を題材にした作品集です。
グロイイメージがありがちな題材(自分も苦手)ですが、結構さらりと?読めてしまい、最後にはホロリも。
絵的には、表紙買いをしても大丈夫だと思います。安定した画力があるので。
アホな彼氏の一言で、他の男に色々なシュチエーションの中でお尻の穴を開拓され、目覚めていくヒロイン(表紙)
がとても可愛いですよ。
1冊まるごとお尻
★★★★★
収録されている話はほぼ全てお尻モノ。
準備から本番までの各所に至るねちっこさと、単行本1冊分というボリュームは、フェチな人にはたまらないものがあるのではないか。
9話のうち8話は続き物だが、制服、私服、体操着(ブルマ)、バスローブ、とシチュに合わせて衣装も変わり、バイブの使用・入れっぱなしもあって、飽きさせない。
しかしこの本の見所は、登場人物三者三様の心情が語られているところだろう。
冒頭での寝取られ展開に始まり、お尻を調教・開発され、この快感を忘れられない的なテンプレで終わるのかと思いきや、そうではない。
中盤では寝取られた隆太の思いのたけと絶望感、寝取った朝倉の生い立ちと変貌が語られ、何とも複雑な気分にさせてくれる。
寝取られにおける背徳感が話の濃さに比例して大きくなるのなら、ほぼまるまる1冊使って描かれたこの作品は中々のものだろう。
それでも、主人公属性を持ち合わせた朝倉や、人の良すぎる隆太、最初からふたりとも好きだったのではないかと思わせる鈴の素振りなど、寝取られのわりにはライトな読後感である。
ただ、ボリュームがあっただけに結末は多少拍子抜け感が否めない。
物語の行方は読み手のご想像に、ということだろうか。
もっとも、巻末の描き下ろし(2.5話)を見るに、この形こそ作者の描きたいものなのだろうなと思わせてくれるが(笑