本書の前半は、彼のモノローグとアートワークで展開。後半は、NHK番組「トップランナー」に出演した際のオンエア内容を収録している。美術作家になるまでの経緯や海外個展でのエピソード、写真を多用した制作風景も必見。彼はいつも自分に向かって描き、作品は自身の弱さや無力さを振りきるための分身であるという。それ故、すねたり、怒ったり、独特の表情で見据える子どもたちは、繊細でありながらリアルな力強さを持つのである。見るものはそこに共感を覚え、魅了される。「メルヘンではない!! 夢でもない!! 現実でもないかもしれない しかし真実でなければいけない!!」この言葉に、彼の芸術に対する信念が言い表されている。(鹿野育子)
内容的には満足ですが、
唯、別にハードカバーでなくてもいい気が。
ソフトカバーにして手軽に読みたい感じもします。