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ひよっこ社労士のヒナコ (文春e-book)

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 文藝春秋
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二十六歳のひよっこ社会保険労務士・ヒナコが、得意先で相談に乗りながら事件を解決! 「お仕事する人の面倒を見る」お仕事小説登場。

朝倉雛子は、新卒で就職に失敗して派遣社員で働いていたが、社会保険労務士の試験に三回目で合格し、社会人になって5度目の春に社労士として新たなスタートを切った。
社労士とは、労働関連の法令にもとづく書類の作成代行をしたり、企業の労務管理や社会保険に関する相談や指導を行ったりする国家資格の職業。いわば、働きやすい環境をつくるのが仕事。
ヒナコが、クライアントの会社で、ちょっとした事件を解決していく(時には失敗するけれど)、読んでこころがほっこりする連作短編集です。


「五度目の春のヒヨコ」(推協賞短編部門候補作)
退職した女性が「退職理由を自己都合から、解雇に変えて」と会社に乗り込んできた。ヒナコは、会社の不正に気づく。

「綿菓子とネクタイ」
居酒屋チェーンから「SNSに投稿したバイトを辞めさせたい」という相談が。ヒナコの親友の弟もそこでバイトしているが、ブラック企業らしい。

「カナリアは唄う」
IT会社から「就業規則を作りたい」との依頼。社長は妊娠した社員を「このまま働いてもらうのは難しい」と言う。ヒナコは、その女性からも相談される。

「飾りより、灯りより」
ヒナコが社労士を目指すきっかけとなった、スーパーでの派遣社員時代の話。年末調整のチェック作業中、社員の家族の収入証明書が紛失……。

「空に星はなく」
星々製菓の社員が、帰宅途中に地下鉄の階段から落ちて骨折。労災になるのかどうかの相談を受けたヒナコは、残業の削減やハラスメント対策に乗り出す。

「握りたい手は」
経営状態がよくないアパレルメーカーが、人件費を抑えるために、裁量労働制やみなし残業代制を導入したが、社員のストが起こる。