お母さんの「困った」に対して

・どうして子供はそうしてしまうのか
・よくある間違った対処法
・おススメの対処法

を、保育士であった著者が答えるという構成。
イラストとやさしい言葉遣いもあって、とても
読みやすくなっています。

何より、育児書にありがちな理想論や概念でなく、
すべて具体的なのがうれしい。
今、まさに必要なことが書かれていて、頼もしさ
すら感じます。

とても具体的な反面、ご家庭によってはあまり
役に立たない部分があるかと思います。
なお、子供が小学生以上になると当てはまらない
項目が多くなるので要注意です。

対象は就学前の子供をもつ母親だと思われますが、
他の家族が読んでも問題のない内容です。
（男性が手にするには、本の作りが可愛すぎる
ような気がしますが…）

いろいろ育児書を読みましたが、手元に置いて
何度も読み返しているのは、この本だけです。

著者の保育士としての経験に裏打ちされた良書です。手許に置いて復習したい一冊。５０のアドバイスが具体的で、わかりやすい。

日々の子育てではつい、苛立った感情に駆られて子供に苦情や文句を言い連ねてしまうもの。それを前向きで建設的な、気持ちに配慮したコミュニケーションに変えないと子供を傷つける。加えて、具体的に説明しないと伝わらないことも多い。日々を振り返って確かにその通り、と納得し、また実感しました。言われる側を自分に置き換えれば、よくわかると思います。