ハマります・・・
★★★★★
私、ロック>クラシック>ピアソラと進んできた歴史を持っているものでして、初めキンテートなどの器楽のタンゴのほうばかり聴いてました。その後アメリータバルタールなども聴いて、濃いなあ、と思いつつ少しまだ距離を感じていて、自分はこっち(歌のタンゴ)には来ないかな?と思っていたのですが・・・。
しかし、しっかりとハマってしまいました、ゴジェネチェ。
音楽と言葉と感情の関係というか、歌ってこういうものなんだろうな、という説得力に溢れています。
チキリンのアレンジも素晴らしいですね。イントロのバンドネオン、ああ、これだよこれ、欲しかったのは、という・・・。歌とアレンジが高め合う、理想の共演とはまさにこのことでしょう。こういう切なさを歌い上げたら第一級のピアソラ作品のほかにも、「古道具屋」や「最後の酔い」で炸裂するゴジェネチェの名人芸、そしてロコへのバラード・・・
沢山の感情を覗かせながら、しかもそのどれもが真実であるという・・・
ほんとに、もっと沢山聞かせて欲しかったと思います。素晴らしいです。