3大テノールの朗々としたオペラの声をあなたが聞きたくてたまらないならば（毎年クリスマスには、それぞれが壮大なオーケストラを従えて歌うのだが）イル・ディーヴォはこのアルバムをあなたのために作ったと言えるだろう。「アメリカン・アイドル」のサイモン・コーウェルが、オペラやクラシックをポップな感覚で歌える4人の、「GQ」に出るようなハンサムな男性歌手たちを探して作ったチームだ。

 『Christmas Collection』では10曲のスタンダード・ナンバーを取り上げている。最後にサンタが見た時は、「Over the Rainbow」と「The Lord's Prayer」はクリスマスのカノンの一部だったはずだが、それでもこの心を揺さぶる購いの曲は祈りを込めた表現方法、より季節にふさわしいバージョンで、4つの優れた声により「O Holy Night」「Ave Maria」「Panis Angelicus」、そして「White Christmas」までも歌われる。デイヴ・アーチの期待通りの合唱とオーケストラのアレンジが、洗練された教会での合唱音楽と伝統的なクラシック音楽を融合させて、思ってもみないようなアイルランドの民族音楽の色づけをした「When A Child Is Born」までも披露している。結局、コーウェルと仲間たち（ポーラ・アブドゥルは本当にこのグループにテノールを選んだのだろうか？）このコレクションは、セールス好調なアイドルたちのレコードはテレビスターのファンたちを意識していることを充分に証明している。（Martin Keller, Amazon.com）