あふれる感情
★★★★☆
あの白鳥の湖をどんな風に改訂しているのだろうと、興味津津で購入しました。
カメラワークのせいで、見たいところが映っていないことがあり、残念でしたが、
振付によるオデットとオディールの感情表現のすごさは、古典にはない赤裸々さがあり、
すごくわかりやすく、見ていて胸が苦しくなるほどでした。
一人の男をめぐる2人の女の苦悩、狂気がみごとに表現されています。
ダイアナ妃をモデルにしたというのも、なかなか面白い発想で 素晴らしいと思いました。
振り付けは クラッシックバレエの域にとどまらず、コンテンポラリーの要素が入っていて、
クラッシックばかり見ている私にとっては、すごく新鮮に感じました。
控え目な表現の多い古典バレエですが、
これは、ストレートに感情をむき出しにする振付が多いので
「現代」の香りが ダイレクトに伝わってきました。
一見の価値ありだと思います。
作品も内容もいいのに映像技術に落胆
★★★☆☆
2007年来日公演での感動の舞台が忘れられず購入しました。
グレアム・マーフィー氏のコリオグラファーとしての資質に心より拍手を送ります。
古典中の古典の名作「白鳥」を改訂振付(改作改訂振付?)することは、それだけでたいへん困難な大仕事です。
多くの振付家が思い切って改訂できず(特に湖畔での出会い)、プティパ&イワーノフ天才師弟の前に屈服してきたはずです。
マーフィー版は「白鳥」の作品としての気品をいささかも損なうことなく、現代の観客に同時代性を持つ別物語りとして提示しました。この手腕は素晴らしい!自身に対する確信と勇気と努力を必要とされたことでしょう!!
終幕での美しい舞台設計や照明は特筆に値します!!
マドレーヌ・イーストの初々しいオデットには好感(!)バレエ団の力量も大いに評価できました。
ジークフリートのロバート・カランは個人的に好みじゃなかった!(ごめん!)(笑)
ロットバルト男爵夫人はルシンデ・ダンが良かったのに・・・(;;)
収録日はキャストされてなかったのですねぇ・・・(;;)
日本以外のバレエ団の映像収録にありがちなのですが、映像技術が大問題!
かなり揺れます!ダンサーの顔の判別できません!VHSより劣る画質!
2008年収録!?ほんとに!?画質あまりにひどくない!?あんな綺麗な舞台なのに!?
さらに追い打ちをかける不必要なカメラワーク、切り替えすぎてうるさい!
AmazonnでDVD視聴もできればいいのになぁ・・・オーストラリア・バレエ団「白鳥の湖」(全4幕) [DVD]