『覚悟』の先にある凛とした心の清さ
★★★★★
人にであれ、物にであれ、自然にであれ、
その対象がいかなるものであるとしても、
それに惹かれ、傾倒し、追随し、追い求めるには、
ある種の『覚悟』が必要になる。
しかし多くの場合、
自分の体調や内面で、人との関わりの中で、時には経済的な理由もあって、
その『覚悟』が持てないことがある。
人は時にそれを見果てぬ夢という。
ウーマンアローン・・・
そこには著者の、
手にした夢の一端が垣間見える。
そこには著者の、
惹かれ、傾倒し、『覚悟』を決めた、
清しい、凛とした心が映し出されている。
あなたは今の生活に疲れてはいないか。
是非この著者の思いに触れて見るよう薦める。
元気な女の子が活躍するのって楽しい。
★★★★★
読んでいるうちにカナダ、アラスカの大自然に抱かれているような錯覚にとらわれます。風、川の流れ、雲の色、森の気配・。癒されました。エネルギーをたくさんいただきました。日頃のもやもやが吹っ切れたような、爽やかな読後感が数日続きました。廣川さんありがとう。
やる人、やらない人
★★★★★
僕にも旅をしたい場所がある。でも、なかなか行けない。
やってみたい事もある。でも、まだやっていない。
僕は、何をやっているのだろう?
そう思わされた。
この本は、背中を押してくれる一冊だ。
やる人、やらない人の違いを見せつけられた。
ジェンダーを越えて僕のような人間に一読をお薦めする。
女ひとりの大冒・・・険?
★★★☆☆
女だてらに厳しい大自然に立ち向かう胸すく大冒険譚・・・みたいな評をあちこちで聞いていたので、もともと旅好き・アウトドア好きの私はおおいに期待しながらページを繰ったのですが、少々肩すかしをくったかんじです。それは単に波瀾万丈の思いがけぬアクシデントの連続とか、涙がとまらぬような感動的なできごととかがなかったせいだけでないと思います。ひとつひとつのエピソードはそれなりに面白いのですが、「ああ、俺もいつかこんな旅をするぞーッ!」というような気にさせてくれるなにかがないのです。作者もそんなことを目指して書いているのではないのかもしれませんが、多くの読者は私と同じような期待を抱き、そして軽い失望を感じたのではないでしょうか。
とはいうものの、彼女のなにごとにも前向きにとりくむ姿勢には感心させられたし、ちょっと拙い文章のはしばしに真面目さ、誠実さのようなものがうかがえて好感がもてたのは確かです。
えらそうこいたからには、きっといつかものすごい旅をして、人の心を揺り動かし皆を遮二無二旅立たせるような旅行記を書いてやろうじゃないか、なあんてことも思わせてくれた作品ではありました。
アウトドア・マンにはぜひ読んでほしいです。
★★★★★
カヌーに乗ったことのない全くのシロウト女性が、たった一人でユーコン川の大自然にカヌーで挑むなんて! しかも女性単独行としてはユーコン史上初。私は彼女の勇気と行動力に感服すると共に、胸一杯の勇気をもらいました。そして、道中で出会う人々との暖かな触れあいに心がなごみました。 この本はカヌーをやる人だけでなく、全てのアウトドアマンに読んで欲しいです。日本の女性もまだまだすてたものではありませんよ!